SHAME -シェイム-(2011)

In: エロティック|ドラマ

30 3月 2012

妹役の「17歳の肖像(2009)」「マイ・ブラザー(2009)」の「キャリー・マリガン」の演技も良かったが、2011年ヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞した「マイケル・ファスベンダー」の演技が凄かった。
彼は「X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011)」の若き日のマグニートーというぐらいのイメージしかなかったのだが、本作ではセックス依存症で苦悩する男を熱演している。
またイギリスの新鋭監督「スティーヴ・マックィーン」がスクリーン上で主人公の孤独感を巧く演出しており、徐々に内面のバランスが崩れていく様がヒシヒシと伝わってくる。
過去に妹との間で何が起こったのかは描かれておらず、彼が妹の出現から壊れていく理由やセックスに依存してしまう原因は描かれていないので、観る側が色々と想像をしなければなず、私は一体何が「シェイム=恥」なのか考えつつ飽きないで楽しめたが、人によっては難解な作品になるかもしれない。
性行為のシーンが多いのでアベック鑑賞向きではないと思うが、上映初日は約半分がアベックだった。
上映期間も長くないと思うのでレンタルDVDが出るまで待っても良いだろう。

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