映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
キャッチコピー:狂ってやがる。
【クロの独りよがりな映画評】
本能寺の変の要因は「永遠のミステリー」といわれるほど様々な研究者によって書かれており、真相をめぐる諸説は60近くあげられている。
この作品は北野武風解釈であり、らしさ満載の作品に仕上がった戦国版アウトレイジ。
本能寺の変から今日まで440年以上が経過しているが、真実はどうだったんだろう?と想像するだけでも楽しいのに信長はLGBTだった!
これだけでこの作品は観る価値有りです!
評価は賛否あるようだが北野武監督の世界観とコメディ要素のネタも入れつつ腹黒い男達の集団は裏切り満載の作りで、決まっている史実をこう解釈したという内容の作品ですが私は堪能出来ました。
キャッチコピー:
その善悪に
境界(ボーダー)はあるのか──
キャッチコピー:
このルール無き戦いに、
終わりはあるのか──。
緊迫化する国境麻薬戦争、極限の臨場感は次なる<境界(ボーダー)>へ
前作を「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」監督、続編を「ステファノ・ソッリマ」監督が努めた重厚な社会派サスペンス・アクション。
「灼熱の魂(2010)」で強烈な結末を脳裏に刷り込まされた「ドゥニ・ヴィルヌーヴ」監督で本作以降も「メッセージ(2016)」「ブレードランナー 2049(2017)」「DUNE/デューン 砂の惑星(2020)」とSF系大作のメガホンをとっているが、この監督は本作のようなサスペンスの方が似合っていると思う。
前作では正義感あふれるFBI女性捜査官「エミリー・ブラント」が麻薬戦争の最前線に放り出され目の当たりにする衝撃の実態をリアルな緊迫感で描いているが、実は彼女は全く蚊帳の外で法規上の手続きを満たすためだけのお飾り要員だったという最初は主役に思わせといて実は「ベニチオ・デル・トロ」と「ジョシュ・ブローリン」が主役という斬新な設定が面白い。
特にラストの暗殺のシーンは衝撃的で、この二人は続編の主演で一切のルールが無力化した国境麻薬戦争の泥沼化を予測不能の展開でスリリングに描き出している。
ラストまで目の離せない展開だが、明らかに続編へ続くという内容が中途半端で残念な終わり方。
絶対に2作品続けて鑑賞した方がのめり込める映画なので腰を据えてジックリと観たいオススメ作品です。
キャッチコピー:絶望の果てに、
あなたは何を見るのか──
この作品を観るならある程度の覚悟が必要な・・・要は胸糞映画です。
「イ・ビョンホン」「チェ・ミンシク」といった国際的にも知名度の高い俳優コンビなので期待はしていましたが内容は壮絶な残酷描写で衝撃の復讐バイオレンス。
とりあえず韓国映画特有の描写の容赦無さが凄くて、復讐のやり方も陰湿で共感出来ない・痛々しい・薄汚いのトリプル胸糞!
強烈なヴァイオレンスで綴るスプラッター好きなら観ておいても良いかもしれませんが、女性には決してオススメ出来ません。
タイトルの「悪魔」とは、犯人なのか?復讐者なのか?を観終わってから考えさせられるが、ラストは意外とアッサリした結末に???
韓国バイオレンス映画を期待していた人にとって残酷描写は期待を裏切りませんが、それ以外の人は辞めておいた方が良いかも?
日本映画では絶対に製作しない内容です!
キャッチコピー:世界一過酷な
夢への挑戦。
実話を映画化させた信じられないようなドラマで、2008年に日産とプレイステとポリフォニー・デジタルがドライビングゲームの「グランツーリスモ」のトッププレイヤーたちの中からプロのレーシングドライバーを発掘養成する前代未聞のプロジェクト「GTアカデミー」をスタートさせ、実際にリアルレースで活躍する選手を多数輩出する成果をあげた。
本作は、そんな実話を基に製作された驚きの物語で万人が楽しめる作品になっています。
監督は「第9地区(2009)」「チャッピー(2015)」の「ニール・ブロムカンプ」で、主演は「ミッドサマー(2019)」の「アーチー・マデクウィ」共演に「デヴィッド・ハーバー」「オーランド・ブルーム」。
ゲームがいくら上手くても実際のレースが出来るとは通常思わないのだが、これを実際にアカデミーを造って育成すること自体ビックリだが、事実レーサーになり実績を残している主役のヤン・マーデンボローが本作のスタントで出演しているので驚かされる。
夢を決して諦めない人たち全てに見て欲しい感動作品です。
In: 戦争
1 5月 2024公開情報:劇場未公開(Netflixで配信)
2022年のアカデミー賞で「国際長編映画賞」「撮影賞」「撮影賞」「撮影賞」を獲得し、英国アカデミー賞 2022年では「作品賞」を始め7部門を獲得した本作品は間違いなく戦争の悲惨さをリアルに描写した映画だった。
この作品は1930年に公開された同タイトルのリバイバルだが、オリジナルは時勢が時勢だけに、この小説が発表された当時も日本では検閲によって生々しい戦闘シーンを始め主人公がフランス兵の死体と一夜をすごすシーンや、帰郷した主人公が学校で反戦的な事をのべるシーンなど、戦争の実態を描いたシーン及び戦争批判の箇所がことごとくカットされたらしい。
日本の公開初日には長蛇の列に憲兵の目が光っていたという。(<allcinema>引用)
本作はカラー作品になりオリジナルより更に戦争の悲惨さを描写して現在戦争が行われているウクライナを連想せざるを得ない。
Netflixでしか観れないことは残念だが、数々の戦争映画を観てきた私が心揺さぶられたのだから機会がある方は是非視聴して頂きたいオススメ作品です。
キャッチコピー:(ソウ3)謎は新たに生み出される!【ソリッド・シチュエーション・スリラー】シリーズ最高傑作
キャッチコピー:(ソウ4)キャッチコピー:ジグソウ死す。
キャッチコピー:(ソウ ザ・ファイナル)ゲームの終焉
1年に1作品づつ公開されていて7作品に7年を費やしたシリーズで毎年鑑賞していましたが、流石にファイナルを鑑賞した時に7年前の内容を明確に覚えていた訳ではないので、改めてイッキ観してみた。
このシリーズは1作品に謎を残したまま次作に繋がれていくのだが、『ソウ4』は『ソウ3』のラストとリンクしていて、更に『ソウ2』で行方が分からなくなった主要人物が登場してきたりするのでややこしくなる。
しかし最後は全ての謎を回収して完結しているので7作品を1ストーリーとして観るなら楽しめるが、それ以外なら観るだけ時間の無駄になる。
2017年に『ジグソウ:ソウ・レガシー』がスピンオフとして上映され繋がりは殆どないが、シリーズの残虐性は継承されているので好きな方には楽しめる作品となっている。
キャッチコピー:それは、人類滅亡への呼び声――
潜水艦映画にハズレ無し!というが、この作品は微妙・・・
「オマール・シー」出演なので観たが、フランス潜水艦サスペンス・アクションはアメリカ潜水艦作品と比べるとその差は歴然。
「黄金の耳」と呼ばれる人並外れた聴覚でフランス軍の潜水艦で特殊分析官として活躍する「フランソワ・シヴィル」は初めて聞く音の識別に失敗しテロ組織の罠に嵌って重大な危機を招き世界大戦のカウントダウンが始まる。
何とか核戦争勃発の危機を阻止すべく原子力潜水艦の乗組員たちの運命を緊張感溢れる内容で描いているのだが観終わった後の爽快感が殆ど無く残念な作品。
タイトルの「ウルフズ・コール」はオオカミの歌(呼び声)のような正体不明のソナー音のことである。
キャッチコピー:北限の大地、3年2か月、壮絶なる戦闘の果てに
兵士たちは何を得たのか。
現在先の見えない戦いを続けているウクライナを思いながら鑑賞したフィンランドの戦争映画です。
第2次世界大戦が勃発した1939年にフィンランドはソ連の侵略を受け領土の一部を失うが、その1年半後にフィンランドはドイツと手を組みソ連への侵攻を開始する。
森林地帯の銃撃戦がリアル再現されていて現在のフィンランドの人たちが今までNATOへの加盟に躊躇していた思いが少しは伝わってくる作品だと感じた。
他の戦争映画と違うこの映画の大きな特徴は、最初は優勢だったのに次第にじり貧となり「最後は負けてしまう」作品であるのが珍しく、どうしてもウクライナと重なってしまうのが悲しい。
キャッチコピー:時代を追うな。夢を追え。
最期まで時代の流れに抗い続けた新選組副長・土方歳三の戦いを描いた司馬遼太郎の名作歴史小説を「原田眞人」監督と「岡田准一」のコンビで再映画化された作品。
物語は五稜郭でフランス軍士官ブリュネからのインタビューに答える回想形式で始まり、喧嘩に明け暮れていた武州多摩の『バラガキ』土方歳三は盟友の近藤勇、沖田総司らと京都へ向かい数々の活躍を見せていくが・・・
五稜郭の戦いがクライマックスという構成になっているが、新撰組の内容をよく知らない人たちには展開が速すぎて付いて行けないかも!
内容を知ってる者には非常に面白く要所要所のエピソードを次々と重ねていく編集方法は小気味良い。
特に興味を引かれたのは実践向きの天然理心流の殺陣は「なるほど!」と思わせるだけのものはあった。
新撰組大好きの私には148分は全く長く感じられない尺だったが万人受けするかは疑問。
それでも時代劇・新撰組が嫌いでないなら是非抑えておきたい作品ではある。
「デンゼル・ワシントン」と「ボヘミアン・ラプソディ(2018)」や「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020)」で注目を浴びている「ラミ・マレック」と「ダラス・バイヤーズクラブ(2013)」の「ジャレッド・レト」という3人のオスカー俳優が共演したクライムサスペンス。
この豪華出演にも拘らずこの作品が日本未公開なのは観終わった後のモヤモヤ感が拭えないからだろうか?
サスペンスとしての面白さもあまり感じませんし結局何も解決していないし残念な作品だからだろう。
しかし「デンゼル・ワシントン」の演技は流石だったし主演男優の演技だけの映画とも言えなくはない!
「little things」とはささいなことと言う意味で最後に「奴の名前は二度と口にするな”ささいなこと”が君を追い詰める」とタイトルの意味もしっかりと回収しているが脚本が悪過ぎるので期待せずに鑑賞するのが1番良いかと!
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