THE UPSIDE/最強のふたり(2017)

In: コメディ|ドラマ

20 7月 2020

「最強のふたり(2011)」は 2012年に日本でもロングランの大ヒットしたフランス作品で当時劇場へ脚を運び凄く感動したことを覚えていますが、 2019年12月にハリウッド・リメイクしたアメリカ版の「THE UPSIDE/最強のふたり(2017)」(別題:人生の動かし方)を観ていなかったので見比べてみました。
「ニコール・キッドマン」も出演しているということもあり期待していましたが劇場鑑賞より家庭での鑑賞というマイナス面を差引いてもフランス版の方に軍配が上がりました。
アース・ウィンド&ファイアーのテンポの良い音楽に合わせた人間ドラマとラストのハートフルなエンディングは余韻を残す作品です。
一方ハリウッド版の方は「ニコール・キッドマン」の出番も少なく仏版の印象が強いせいもあってか、ラストは「えっ???」っというエンディング。
両作品を比べると介護人の家族構成が全く違うのと、もう1人の主役である実在の全身麻痺の大富豪フィリップの後妻(実際に再婚してたかどうかは不明)の設定が違っており気になったので『ウィキペディア(Wikipedia)』で調べてみました。
フランス版の方のデータではあるが、実話との相違点は
●劇中では雇ったのはドリスというアフリカ系の黒人になっているが、実際はアルジェリア出身のアブデルという青年(当時24歳)だった。
●劇中、フィリップの妻ベアトリスはすでに死亡したことになっているが、実際に彼女が癌で亡くなったのは、アブデルが家にやって来てから4年後の96年5月のこと。
●映画では、ドリスの弟が助けを求めに来たことをきっかけに、雇用関係を解消。ほんの1年程度の出来事のような印象だが、実際には10年間にわたって面倒を見ており、主役の2人はモロッコへ移住するのだが、アブデルが現地の女性を好きになったためアブデルの将来のことを考えて、フィリップの方から契約を解除している。
ということを踏まえて再度「最強のふたり(2011)」を観ましたが、やはり面白い!
劇場での新作が少ない昨今ですが、家庭で良作の作品を見比べて楽しんでは如何でしょうか?

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