映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
久しぶり「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (2008)」以来の「ハリソン・フォード」作品でしたが、内容は中途半端な作品に仕上がっていました。
そもそも我々日本人には殆ど馴染みのない「グリーンカード」(米国の外国人永住権・資格証明書のことで永住者カードのこと)というアイテムがこの映画のポイントとなっており、このカードを収得する為に様々な不正が日々行われているのだという事実を映画を通して知ることになります。
色々な登場人物が複雑に絡み合ったストーリーで、不法就労者・不法滞在・帰化問題等が人種を通して描かれていますが、I.C.E.(移民税関捜査局)の「ハリソン・フォード」が職務と良心の狭間で苦悩を深めていく姿を通して、不法移民達の置かれた過酷な現状と移住をめぐる様々な問題をリアルに描き出す硬派の社会派ドラマかと思いきや、サスペンスの要素が含まれたドラマにもなっています。
問題点をもう少し絞って社会派ドラマにするのか、サスペンスドラマにするのかハッキリさせた方が観やすかったと思います。
但し、この作品の大小7つのエピソードの一つ一つを取り上げてみると、現在アメリカが抱えるダークサイドの問題点が浮彫りにされており意味深い作品でもあります。
「ハリソン・フォード」が出演していたから鑑賞したようなものの、彼クラスの人間でもメジャーでない作品に出演しているのには驚かされました。
グリーンカードを巡るアメリカでの問題点を抱えた幾つかのエピソードが最後に交差していくシナリオは「原題:CROSSING OVER」の方が内容には沿ってると思えるし移民問題を取り上げた佳作ですので態々大物俳優を使わなくてもテーマをアピール出来たと思いますが邦題は悪過ぎます。
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