2012(2009)

In: サスペンス|パニック

30 11月 2009

ディザスター映画(災害映画)分野での第一人者であり「デイ・アフター・トゥモロー(2004)」や「紀元前1万年(2008)」の「ローランド・エメリッヒ」監督のパニック・サスペンス作品である。
この監督作品は観る楽しみは与えてくれるもののストーリー的には前半の盛り上がり方に対し、後半は尻すぼみしてしまう内容が多いので若干心配でしたが本作は最後まで緊張感を持続させ楽しませてくれます。
物語は、古代マヤ人が残した暦がそこで途切れていることから「世界終末の日」だと囁かれてきた2012年12月21日。
あと3年足らずで地球が滅亡するというシナリオを科学者たちは確信しており、世界各国の首脳は「ノアの箱舟」なる数十万人の人間が乗れる数隻の巨大船舶を以前から造っていた。
地震・噴火・津波とあらゆる天変地異が世界各地で起こりだした為、もはや地球上に逃げ場はなくなりつつなる中、主役の「ジョン・キューザック」とその家族は逃げ惑い「ノアの箱舟」を目指す。
ただ自分が生きるか死ぬかの瀬戸際で最後まで人間らしさを説く人間「キウェテル・イジョフォー」や正規の手続きを踏まずにノアの箱舟に乗り込もうとして多くの人間を危険にさらすのが主役だったりというのには若干の違和感を感じた。
その他の俳優陣では「アマンダ・ピート」「ダニー・グローヴァー」等に「ジョージ・シーガル」まで久々の出演で脇を固めている。
迫力あるVFXで大都市ロサンゼルスが大迫力で崩れ落ちるシーンは圧巻だし、世界滅亡という絶望と恐怖の映像は劇場の大スクリーンで体験してこそ値打ちがあるというもので是非とも映画館へ脚を運んで欲しい。
家庭用TVのDVD鑑賞では絶対にもったいない作品です。

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