映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
In: ホラー
3 7月 2010ゾンビ映画の本家本元「ジョージ・A・ロメロ」監督の最新作となれば観に行くしかないので脚を運びましたが、私が観たいゾンビ映画ではありませんでした。
内容は大した役割を担っていた訳でもない「ダイアリー・オブ・ザ・デッド(2007)」で登場した大佐「アラン・ヴァン・スプラング」が本編の主役ですので、続編として観た方が良いかもしれません。
続編といっても、前作は「REC/レック(2007)」や「クローバーフィールド/HAKAISHA(2008)」のように手持ちカメラによる主観映像で臨場感が溢れたドキュメンタリー・タッチの作品でしたが、本作はそのような視点からではなく、孤島を舞台にした、どちらかというと西部劇風的なタッチの作品となっています。
増え続けるゾンビの処遇について島民である2つの旧家が「ゾンビ駆逐派」と「ゾンビ保護派」の勢力に別れて対立し、権力闘争を繰り広げる様をシニカルに描いた作品ですが、ゾンビ映画大好き人間の私には物足りなさを感じました。
2000年以降に「ジョージ・A・ロメロ」が関わったゾンビ作品は以下の通りですが、彼の最高傑作「ゾンビ (1978)」を抜く作品は未だ現れていません。
(いつも新作には期待して観に行くのですが・・・)
「ドーン・オブ・ザ・デッド (2004) 」(オリジナル脚本)
「ランド・オブ・ザ・デッド (2005)」(監督/脚本)
「超立体映画 ゾンビ3D (2006)」(オリジナル脚本)
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド (2007)」(監督/脚本)
「デイ・オブ・ザ・デッド (2008)」(オリジナル脚本)
「サバイバル・オブ・ザ・デッド (2009)」(製作総指揮/オリジナル脚本)
いつの日か「ジョージ・A・ロメロ 正統派ゾンビ作品」を観れると信じて今後もずっと観続けていきます。
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