アイルトン・セナ ~音速の彼方へ(2010)

In: スポーツ|ドキュメンタリー

17 10月 2010

普段は殆ど観ないドキュメント映画ですが、これだけはどうしても観ておきたいという衝動に駆られ劇場へ脚を運びました。
24歳でF1デビューを飾ってから世界の頂点へと登り、レース界での政治と戦いながらも数々の栄光を手にして34歳の若さで突如この世を去った「音速の貴公子」と呼ばれた「アイルトン・セナ」の輝かしいドライバー人生のドキュメンタリー映画です。
当時「TRUTH」の曲を聴きながら深夜テレビにかじり付いて「セナvsプロスト」の戦いを追っかけていた自分を思い出しました。
当時のTV放送やオンボードカメラの映像ですので当然画質は悪く大スクリーンに耐えられるよな画像ではありませんが、それゆえに当時のリアルさが伝わってきます。
レース界の最高峰であるF1へデビュー後、名門チームのロータス、マクラーレン、ウィリアムズへ渡り、その過程での喜びや苦悩を大迫力のコックピットからのレース映像やプライベート映像で振り返り、「アラン・プロスト」との確執やFISA会長との政治的圧力に苦悩する日々をレース関係者や家族、恋人の証言をもとに浮き彫りにしています。
当時実際のレース中継と放送とは時間枠の関係から時間差がありスタートから観れていた訳ではありませんでした。
当日深夜にF1中継が始まるとフジテレビの三宅正治アナウンサーや解説の今宮純氏とピットリポーターの川井一仁氏が泣きながらセナの訃報を伝えている中継映像が、この作品ではノーカットでそのまま使われていました。
この映画で思い出したことは5月1日はメーデーだけど「セナの命日」だったということと、あれほど敵対してお互いを嫌っていた「セナとプロスト」でしたが、セナ財団の管財人が「アラン・プロスト」だったとエンドロールで知らされて驚きました。
http://senna.globo.com/institutoayrtonsenna/
映画が終了すると必ずエンドロールが流れてる最中に席を立つ人が数人いるのですが、不思議なものでこの日は一人もいませんでした。
このような状況を過去に一度だけ経験したことがあります。
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009)」を観終わった後にほぼ満席だったにも拘らず席を立つ人がおらず、ドキュメント映画はそれだけ人に訴える要素の強い映画なのだと痛感しました。
観る人が限られる作品ですが、私には思い出深い作品になりました。
(この作品の劇場用パンフレットは販売されておりません)

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