映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
「ジャッキー・チェン」が構想に20年を費やし、原案・製作総指揮・主演・武術指導を務めた意欲作の歴史アクション。
時は紀元前227年、戦国時代の中国で大国“衛”の軍が弱小国の“梁”に攻め入るが、梁軍の待ち伏せに遭い激しい死闘の末に両軍共にほとんど全滅してしまう。
しかしそんな中、死んだフリをして戦場を要領よく生き延びてきた狡猾な“梁”の老兵を演じる「ジャッキー・チェン」。
敵国の将軍を捕まえ報奨金目当てに自国へ連れ帰る道中で、様々な困難に直面しながらも次第に将軍と奇妙な絆を築いていく様を、深みのある人間ドラマにしながらも「ジャッキー・チェン」らしいコミカルな要素を織り交ぜ、奇想天外な逃走の顛末を描いている。
「ジャッキー・チェン」主演のアクション作品の中では中国歴代ナンバー1のヒットを記録しているらしく、彼の作品は好みが別れるところだが、この作品は観ておいて良かったと感じた。
2010年公開作品だけでも「ベスト・キッド(2010)」「ダブル・ミッション(2010)」そして本作と立て続けに出演しているが、今回はカンフーを殆ど使わず戦場で生き延びる為の知恵を会得した老兵を軽妙に演じている。
父の教えを教訓に生きてきた事を巧く終盤に繋いで、特にラストは意外な顛末で終わらせたシーンは心に残る。
“衛”の将軍役を演じるのは「ラスト、コーション(2007)」の「ワン・リーホン」で中々の好演で、ジャッキーファンなら必ず抑えておきたい作品である。
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