映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
キャッチコピー:極悪組長×暴力刑事VS無差別殺人鬼
世界が熱狂した凶悪ヴァイオレンス・アクション!
ヤクザの組長が自分を襲った連続殺人鬼を追い詰めるため暴力刑事と手を組む韓国映画らしい暴力的なクライム・アクションで最後まで途中ダレることなく一気に観れます。
この作品は韓国で2005年2月~12月にかけて実際に発生した4人組による「天安連続殺人事件」から着想を得た映画で類似点は無差別殺人・被害者の職業・犯行の手口などです。
皮肉にもこの事件がきっかけで韓国警察の科学捜査能力が飛躍的に向上したと云われています。
ハリウッドに進出した凶悪なヤクザの組長を演じる「マ・ドンソク」が何ともいえない良い味を出して雨の中で高校生に傘を渡すシーンなどは笑えてしまいます。
「シルヴェスター・スタローン」のプロデュースによりハリウッドでリメイクされることも決定している作品なので楽しみですね。
1作目を以前に観ていたので続編を観たわけだが、1作目はまぁまぁ面白かったのは覚えているがラストの記憶が殆どないのである。
2作目もそれなりに楽しめたので観終わった後で1作目を観てみると2作目は前作の翌日へと繋がっていた。
つまり完全な続篇で2作品を合わせても3時間ほどにしかならない。
1作目は89日目、472日目、473日目の3日間が、2作目は1日目と474日目からが描かれている。
続篇の冒頭は、この世界がカオスな状態になる初日で前日譚を描いているのでより作品には入っていけた。
基本的に世紀末モノは好きでよく観ているが、秀逸な設定で低予算なのに全米でヒットした理由は緊迫感溢れる内容で観る側を飽きさせないで描いているからだろう。
一応キリはついているが更に続編が出てきそうな予感もする。
日本の足袋をアメリカでも売ってれば大ヒット間違いなし!は観た人なら頷ける筈です。
「ヨハネス・ロバーツ」監督によるホラーサスペンスだが両作品につながりはなく、続編に関してはタイトルの「海底47m」は全く関係がない。
共通しているのは巨大な人喰いサメに襲われるというお決まりのパターンで、「海底47m(2017)」は「オープン・ウォーター(2004)」や「ロスト・バケーション(2016)」の類だが、現代では水中でも互いに会話が出来たり「窒素酔い」による幻覚症状という新しい要素を加えて一捻りしている。
「古代マヤの死の迷宮(2019)」の方は「ディセント(2005)」「サンクタム(2010)」の類で普通の洞窟パニック映画。
両作品とも大作でもなく特に観ていて飽きることはないが、どちらかというと「海底47m(2017)」の方が緊張感もありオススメ出来る!
「ガイ・リッチー」監督と「ジェイソン・ステイサム」のコンビで、フランス映画「ブルー・レクイエム(2004)」をリメイクした作品。
フランス版の方は観ていなかったので現金輸送車[キャッシュトラック]の警備会社へ何故新人のジェイソン・ステイサムが入社するの?という疑問から入り最後まで飽きないで鑑賞出来た。
判りやすいストーリー運びで単純に面白く、ステイサムは正義漢ではなく仁義を通す悪人の方がやっぱり似合ってるね。
後に判ったのだが「ジョシュ・ハートネット」が出演しており驚いた。
最後まで疑問だったのはFBI幹部の「アンディ・ガルシア」が何でそんなに協力的なの?って点だが、オススメ出来る作品です!
因みにですが「ガイ・リッチー」監督のイチオシ作品は往年のTVドラマ「0011ナポレオン・ソロ」の劇場版「コードネーム U.N.C.L.E.(2015)」です!
メルマガの第330号でも触れていますが、今回はこの不朽の名作についてもう少し掘り下げてみます。
「ゴッドファーザー(1972)」の公開が1972年7月で「ゴッドファーザーPART2(1974)」は1975年4月でした。
監督は弱冠33歳だった「フランシス・フォード・コッポラ」をパラマウント社が起用しアカデミー賞で話題を掻っ攫い一躍スター・ディレクターの地位に押し上げました。
しかし、この2作品はコッポラの意に反してカットされたシーンが余りにも多く不満足だったそうで、2作品を年代順に再編集しカットされた約1時間のフィルムも併せて「ゴッドファーザー・サガ(1977)」をNBCTVで放映しました。
日本でも深夜放送で放映されましたがTV版だったことを考慮してバイオレンス・シーンやセックス描写はカットされていました。
その後、コッポラはTV版でカットされたシーンを復元して「ゴッドファーザー・コンプリート・エピック」としてアメリカでビデオ販売され、「ゴッドファーザーPART3(1990)」制作に当たって改めてこれまでの2作品をより完璧なものにする為に手直ししたのが『ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版(1981)』なのである。
これは2作品に約50分の未収録場面が追加され本編約420分の作品となっています。
この特別完全版を再び観たい私はひたすら30年以上DVDかBDの販売を待ち続けていましたが今日現在販売はされていません。
ソフトとして販売されたのはVHSとLD(レーザーディスク)だけで、今後DVDとBDの販売はない!と見切りを付けてメルカリで買ってしまいました。LDを!(再生機も持っていないのに)(その後中古を探して本体をヤフオクで買いました)
購入後は速攻で7時間イッキミです!
どうしてここをカットするんだ?ってシーンが満載で物語の重要なシークエンスが幾つも挿入されているばかりか、映画版とは撮影アングルが異なるリテイク・シーンも併せて60近くのシークエンスが加えられていました。
もう少し詳しく書くと1987年5月にフジテレビ系にて4週連続で初放送(字幕版・深夜放送)、1994年12月30日にはテレビ東京系にて吹替版が放送されています。
この際、上記劇場版2作のテレビ放映時吹替とはメンバーを一新した日本語版が製作されました。
その後、日本では2014年にCSチャンネルムービープラスで約20年ぶりにデジタル・リストア済のHD放送、ステレオ音声、ワイド画面仕様にて放映されています。
この際、コッポラの意向により、日本語題名を『ゴッドファーザー テレビ完全版』に改称しました。(Wikipedia)一部抜粋。
念願の特別完全版を観ることは出来ましたが、悲しいかなLDの画質だけはどうにもならず、現在のDVDやBDと比べるとかなり落ちてしまいます。
ということで私が観たいのは「CSチャンネルムービープラスで放映されたデジタル・リストア済のHD放送、ステレオ音声、ワイド画面仕様」のBD版ですね!
いつかBDで販売されることが願っています。(見切りは付けたんですが・・・)
TVドラマ「信長協奏曲(2014/10/13 ~ 2014/12/22)」(全10話)を先日まで再放送していたのでついつい観てしまいました。
以前にも視聴しているので今更ではありますが、良く出来たシナリオだなぁと感心しながらもTVドラマだけでは終り方が中途半端で結局劇場版を観ないと完結しないので改めて本作を観直しました。
(「石井あゆみ」原作のコミックも大人買いしましたが此方は現在21巻まで発行されていますが未だ終わってはいません)
何が良く出来たシナリオだと感じたのか?
本作は歴史オンチの高校生が戦国時代にタイムスリップして織田信長と入れ替わり本能寺の変までの原因を信長と明智光秀との人間関係や解釈も歴史を変えない範囲でよく考えられてはいるからである。
まぁありえない設定ではあるものの黒澤明の『影武者(1980)』も盗人が武田信玄と入れ替わっていたしTVドラマの『影武者徳川家康(2014)』も関ヶ原の戦いで西軍により暗殺されて影武者と入れ替わっていたんだから、この設定でもアリでしょ!
本作のTVドラマ版は笑いあり、涙ありのコメディに制作されており原作の方とは若干違うが双方飽きない造りで楽しめた。
コミカルな設定とシリアスな史実が丁度良い感じに混在している作品なので歴史好きには楽しめる作品だとは思うが映画の方だけを観ても楽しめない点が残念ではある。
かなり見応えがあり現実ベースに演出も巧みで123分間真剣に見入ってしまいました。
2008年11月26日から29日に起きたインド・ムンバイでの同時多発無差別テロの作品でインドのタージマハルホテルで起きた衝撃の実話を映画化した実録サスペンスです。
凄惨な殺戮が繰り返される中、ひとりでも多くの宿泊客を救うために命がけで行動した誇り高きホテルマンたちによる奇跡の脱出劇を緊迫感あふれる内容で描いていますが実際にホテルで犠牲になった人の数は宿泊客より従業員の方が多かったとか。
しかも生き残った従業員の約半数は現在も就業していることに驚かされます。
この作品は登場人物の描写で此方が予測出来ない結果を迎えていることで後味が決して良いという訳ではありません。
しかし、実際のテロの凄惨性を考えるなら何が起こってもおかしくないし、突然テロに遭遇してしまったら一瞬で命を落としても不思議ではないことを目の当たりにしてしまいます。
余談ですがテロ発生後に首謀者は計画的にテレビで情報収集して実行者に携帯電話で指示をしていたので報道管制の重要さを痛感しました。
現代でも卑劣なテロ行為は世界各地で行われていますが、たった13年前の悲惨なテロを風化させないために今一度思い出すため観ておきたい作品です。
「ウトヤ島、7月22日(2018)」も2011年7月22日にノルウェーのウトヤ島で起きたテロの作品で被害にあった側からの視点で全編ワンカットの低予算映画で緊迫感は伝わるものの中途半端な作品に仕上がってる感が否めない。
劇場鑑賞したかったのに脚を運べなかった作品で観終わった後でやっぱり劇場へ行っておけば良かったなぁと思える映画でした。
VFXを多用しているとはいえ迫力のある映像は劇場で観てこそです!
「ローランド・エメリッヒ」監督は「インデペンデンス・デイ(1996)」「デイ・アフター・トゥモロー(2004)」「2012(2009)」「インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016)」等の破壊王の異名があるように迫力ある映像で知られているが歴史もの作品は未経験の為に不安もあったが結果は?
映像に関しては文句なし!ストーリーに関しては細やかな演出を入れては入るものの端折ってる箇所も多く残念!
アメリカ国民の士気高揚を高める為に真珠湾奇襲攻撃から描かなければならなかったことは判るが、やはり英雄主義が中心となっている作品。
日本側からの視点でも描かれているが少ない。
以前に鑑賞した「ミッドウェイ(1976)」よりも史実に近かった内容だと感じたし個人的には母艦空母を破壊され帰艦出来なくなったゼロ戦パイロットの悲しげな顔が印象的だった。
日本人としては観ておいて良い映画だと思うしオススメです。
この手の作品を観ていつも感じることは、日米の若者たちが上からの命令で戦い殺し合う姿が何とも痛々しいこと。
絶対に戦争はしちゃダメなんです!!
余談だが同時期に劇場未公開で「ミッドウェイ 運命の海(2019)」が制作されている。
この作品は日本軍に撃ち落されたドーントレス爆撃機のパイロットが救援を待つ史実の映画だが大半が海に漂うシーンの為に盛上がりに欠け残念ながら佳作。
『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)』
『ミレニアム2 火と戯れる女(2009)』
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(2009)』
の続編となる『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(2018)』は新たな作者を迎え俳優陣も総入れ替えとなったが、設定はそのままの続編なので本作のみを鑑賞しても中々入り込めないだろう。
逆に前3作を観た人なら、この作品は必見!
ミステリー色の強かったシリーズだったが、今回は+アクションを加え非常に面白い映画に仕上がっているので是非ともシリーズ化を期待したい。
前3作を未見の方でも、「ダニエル・クレイグ」のアメリカ版リメイク『ドラゴン・タトゥーの女(2011)』を鑑賞されてるなら本作を楽しめます。
暗く重たい空気のミステリー作品がお好みならスウェーデン映画のミレニアム3作を!
007シリーズがお好きなら主演のアメリカ版を観てから本作をご覧になれば楽しめること間違いなしです!
In: アクション
4 6月 2022結論からいいます!メチャクチャ面白いです!
久し振りにこれは絶対に・・絶対にスクリーンで観るべき作品だったなぁと!感じれた映画館でしか味わうことの出来ない至高の体験でした。
私はIMAX(https://ja.wikipedia.org/wiki/IMAX)で鑑賞しましたが、この環境で観れる方なら、たとえ500円の追加料金を払ったとしても十分に価値がありますのでIMAXを観ることをオススメします。
さて内容の方ですが、私は劇場へ行く前日に家にあったDVDの「トップガン(1986)」を引っ張り出してきておさらいをしてから本作に望みました。
時間に余裕のある方は是非前作を観ておいてください。
前作をオマージュしているシーンが幾つかありますのでそこを見つけ出すことも楽しみの一つになります。
ストーリーはシンプルで、ファンなら感涙もんのオープニングミュージックから始まりエンドロール迄の131分が全く長く感じない。
これ以上の説明は不要の文句なしに楽しめる作品です。
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