TVドラマ「信長協奏曲(2014/10/13 ~ 2014/12/22)」(全10話)を先日まで再放送していたのでついつい観てしまいました。
以前にも視聴しているので今更ではありますが、良く出来たシナリオだなぁと感心しながらもTVドラマだけでは終り方が中途半端で結局劇場版を観ないと完結しないので改めて本作を観直しました。
(「石井あゆみ」原作のコミックも大人買いしましたが此方は現在21巻まで発行されていますが未だ終わってはいません)
何が良く出来たシナリオだと感じたのか?
本作は歴史オンチの高校生が戦国時代にタイムスリップして織田信長と入れ替わり本能寺の変までの原因を信長と明智光秀との人間関係や解釈も歴史を変えない範囲でよく考えられてはいるからである。
まぁありえない設定ではあるものの黒澤明の『影武者(1980)』も盗人が武田信玄と入れ替わっていたしTVドラマの『影武者徳川家康(2014)』も関ヶ原の戦いで西軍により暗殺されて影武者と入れ替わっていたんだから、この設定でもアリでしょ!
本作のTVドラマ版は笑いあり、涙ありのコメディに制作されており原作の方とは若干違うが双方飽きない造りで楽しめた。
コミカルな設定とシリアスな史実が丁度良い感じに混在している作品なので歴史好きには楽しめる作品だとは思うが映画の方だけを観ても楽しめない点が残念ではある。

かなり見応えがあり現実ベースに演出も巧みで123分間真剣に見入ってしまいました。
2008年11月26日から29日に起きたインド・ムンバイでの同時多発無差別テロの作品でインドのタージマハルホテルで起きた衝撃の実話を映画化した実録サスペンスです。
凄惨な殺戮が繰り返される中、ひとりでも多くの宿泊客を救うために命がけで行動した誇り高きホテルマンたちによる奇跡の脱出劇を緊迫感あふれる内容で描いていますが実際にホテルで犠牲になった人の数は宿泊客より従業員の方が多かったとか。
しかも生き残った従業員の約半数は現在も就業していることに驚かされます。
この作品は登場人物の描写で此方が予測出来ない結果を迎えていることで後味が決して良いという訳ではありません。
しかし、実際のテロの凄惨性を考えるなら何が起こってもおかしくないし、突然テロに遭遇してしまったら一瞬で命を落としても不思議ではないことを目の当たりにしてしまいます。
余談ですがテロ発生後に首謀者は計画的にテレビで情報収集して実行者に携帯電話で指示をしていたので報道管制の重要さを痛感しました。
現代でも卑劣なテロ行為は世界各地で行われていますが、たった13年前の悲惨なテロを風化させないために今一度思い出すため観ておきたい作品です。
「ウトヤ島、7月22日(2018)」も2011年7月22日にノルウェーのウトヤ島で起きたテロの作品で被害にあった側からの視点で全編ワンカットの低予算映画で緊迫感は伝わるものの中途半端な作品に仕上がってる感が否めない。

劇場鑑賞したかったのに脚を運べなかった作品で観終わった後でやっぱり劇場へ行っておけば良かったなぁと思える映画でした。
VFXを多用しているとはいえ迫力のある映像は劇場で観てこそです!
「ローランド・エメリッヒ」監督は「インデペンデンス・デイ(1996)」「デイ・アフター・トゥモロー(2004)」「2012(2009)」「インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016)」等の破壊王の異名があるように迫力ある映像で知られているが歴史もの作品は未経験の為に不安もあったが結果は?
映像に関しては文句なし!ストーリーに関しては細やかな演出を入れては入るものの端折ってる箇所も多く残念!
アメリカ国民の士気高揚を高める為に真珠湾奇襲攻撃から描かなければならなかったことは判るが、やはり英雄主義が中心となっている作品。
日本側からの視点でも描かれているが少ない。
以前に鑑賞した「ミッドウェイ(1976)」よりも史実に近かった内容だと感じたし個人的には母艦空母を破壊され帰艦出来なくなったゼロ戦パイロットの悲しげな顔が印象的だった。
日本人としては観ておいて良い映画だと思うしオススメです。
この手の作品を観ていつも感じることは、日米の若者たちが上からの命令で戦い殺し合う姿が何とも痛々しいこと。
絶対に戦争はしちゃダメなんです!!
余談だが同時期に劇場未公開で「ミッドウェイ 運命の海(2019)」が制作されている。
この作品は日本軍に撃ち落されたドーントレス爆撃機のパイロットが救援を待つ史実の映画だが大半が海に漂うシーンの為に盛上がりに欠け残念ながら佳作。

『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)』
『ミレニアム2 火と戯れる女(2009)』
『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(2009)』
の続編となる『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女(2018)』は新たな作者を迎え俳優陣も総入れ替えとなったが、設定はそのままの続編なので本作のみを鑑賞しても中々入り込めないだろう。
逆に前3作を観た人なら、この作品は必見!
ミステリー色の強かったシリーズだったが、今回は+アクションを加え非常に面白い映画に仕上がっているので是非ともシリーズ化を期待したい。
前3作を未見の方でも、「ダニエル・クレイグ」のアメリカ版リメイク『ドラゴン・タトゥーの女(2011)』を鑑賞されてるなら本作を楽しめます。
暗く重たい空気のミステリー作品がお好みならスウェーデン映画のミレニアム3作を!
007シリーズがお好きなら主演のアメリカ版を観てから本作をご覧になれば楽しめること間違いなしです!

結論からいいます!メチャクチャ面白いです!
久し振りにこれは絶対に・・絶対にスクリーンで観るべき作品だったなぁと!感じれた映画館でしか味わうことの出来ない至高の体験でした。
私はIMAX(https://ja.wikipedia.org/wiki/IMAX)で鑑賞しましたが、この環境で観れる方なら、たとえ500円の追加料金を払ったとしても十分に価値がありますのでIMAXを観ることをオススメします。
さて内容の方ですが、私は劇場へ行く前日に家にあったDVDの「トップガン(1986)」を引っ張り出してきておさらいをしてから本作に望みました。
時間に余裕のある方は是非前作を観ておいてください。
前作をオマージュしているシーンが幾つかありますのでそこを見つけ出すことも楽しみの一つになります。
ストーリーはシンプルで、ファンなら感涙もんのオープニングミュージックから始まりエンドロール迄の131分が全く長く感じない。
これ以上の説明は不要の文句なしに楽しめる作品です。

戦乱の中国を舞台に「墨守」という故事で知られる戦闘集団「墨家」の天才戦術家・革離(かくり)の活躍を描いた「森秀樹」の同名コミックを「アンディ・ラウ」「アン・ソンギ」「ファン・ビンビン」等の俳優陣で映画化した歴史アクション。
日本原作による歴史大作ものも日本人が登場しない作品はそれなりに飽きることなく楽しめます。
『墨子』をウィキペディア(Wikipedia)で調べてからこの作品を鑑賞すると理解しやすいかもしれません。
本作は原作全11巻のうちの前半4巻迄の話で、全住民わずか4千人の梁城を趙軍の猛攻に対し革離が守り抜く内容で歴史好きなら楽しめると思うが、実はこの原作は5巻以降が面白く秦のエイ政(後の始皇帝)も登場し趙の邯鄲城が落城するまでが描かれている。
続編を期待しても無駄なので原作を読んで堪能して頂きたい。

コミックの実写映画化された本作は、中国の春秋戦国時代が舞台であるにも拘らず日本人全てで占めている時点で期待はしていないが、原作が日本の漫画なので日本作品と割り切ってみればそれなりに楽しめます。
この物語は「史記」やそれに類推する歴史書から始皇帝となる秦のエイ政「吉沢亮」と秦国の将軍として後々まで彼に仕える李信「山崎賢人」の2人をノンフィクションと原作者のオリジナルストーリーで描いている作品。
そこには実在した楊端和(ようたんわ)「長澤まさみ」や王騎(おうき)「大沢たかお」など出てきますし原作でも史実に沿って物語は進んでいきます。
私は「史記」を全て読んだわけではありませんが、少しだけ調べてみるとこの「キングダム」という原作が史実にオリジナリティーを加え面白く描かれているということはよく判ります。
原作者「原泰久」さんの今後の執筆を楽しみにしています。
話が先走ってしまいましたが、映画化された本作は紀元前245年からのほんの一部ですのでこの壮大なストーリーからすると序章の序章でしかすぎません。
我々の知るイメージの良くない始皇帝を正反対に描いている本作は、エイ政が中華統一を成し遂げるまで続編が出来るなら観ておいても良い作品だとは思いますが、原作の方が絶対に面白いので中華の歴史に興味のある方にはコミックの方をオススメします!

先ず興味を引かれたのが監督と俳優陣!
「ローン・サバイバー(2013)」「バーニング・オーシャン(2016)」「パトリオット・デイ(2016)」の「ピーター・バーグ」監督と数々のヒット作を連発している「マーク・ウォールバーグ」は4度目のタッグとなり過去の3作は何れも楽しめたので期待は裏切られません。
他に「ウォーキング・デッド」シリーズの「ローレン・コーハン」や「ザ・レイド(2011)」シリーズの「イコ・ウワイス」や名優「ジョン・マルコヴィッチ」が競演のサスペンス・アクション。
最初のネタ振りが最後のどんでん返しに繋がっているので95分の尺も程よく画面に釘付けでした。

シーズン6まで続いた人気シリーズで英国の1912年から25年までを舞台にした貴族とその一族や使用人たちを描いたドラマはそこに暮らす伯爵一家とその使用人たちが織りなす悲喜こもごもの人間模様を描き世界中で大ヒットした物語でこの作品はその映画版でTV版の続編となる。
TV版の最終回から2年後の1927年が舞台になっているのでTVシリーズを観ていない人にはオススメ出来ませんが、国王夫妻の訪問という一大イベントを控え準備に追われるダウントン・アビーで繰り広げられる様々な愛憎渦巻く人間ドラマがテンポ良く進み、英国のこの時代を解かり易く描いたこの作品は観終わった後の爽快感もあり面白かった。
全てを観るとなると(エピソードは全55話)相当な時間を要しますが飽きの来ないドラマになってますので観ておられない人にはオススメ出来る作品です。

「ダニエル・クレイグ」シリーズの完結篇で過去の007とはテイストが少し違いますが原点回帰のジェームズ・ボンドは
「007/カジノ・ロワイヤル(2006)」(シリーズ第21作)
「007/慰めの報酬(2008)」(シリーズ第22作)
「007 スカイフォール(2012)」(シリーズ第23作)
「007 スペクター(2015)」(シリーズ第24作)
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020)」(シリーズ第25作)
をひとつの作品として鑑賞すれば文句なく楽しめるシリーズでした。
最新作を観ておられない方の為に結末は伏せておきますが見事な結末で最後は泣けますよ!
出演者は過去の作品に登場した人物が数多く登場しますのでイッキミをお奨めします。
「James Bond Will Return」なので次回作のリスタートも楽しみですね!

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