Archive for the ‘ドラマ’ Category

2010年のメキシコ湾原油流出事故は日本でも大きく報道されたが、その事故を完全映画化した実録災害ドラマは、とにかく臨場感が凄い!の一言に尽きた。
「ピーター・バーグ」監督が「マーク・ウォールバーグ」を起用した「ローン・サバイバー(2013)」に続き実録ものを続けて発表したことは大いに評価したいし、自作の「パトリオット・デイ(2016)」も2013年に起きたボストンマラソンの爆破テロという実録ものに彼を起用しているので本当に相性が良いのだろう。

評価は別れるかもしれないが、結論からいうと劇場へ脚を運んでも観る価値のある作品です。
本年度のアカデミー賞3部門を獲得している作品だし、特に助演男優賞を獲った「J・K・シモンズ」の演技は凄いの一言!
これぞモラハラ・パワハラというシーンが随所にあるが、頂点を極めようとするなら、これくらいは当然でしょ!って妙に納得してしまう。(実際自分がされるとキレるでしょうが・・・)

モナコ公妃となった銀幕の美女グレース・ケリーを「ニコール・キッドマン」が見事に演じている。
ヒッチコック作品「マーニー(1964)」のヒロインに関してこのような事実があったことは知らなかったが、私は未観なので改めてこの作品を観てみたくなりました。
ド・ゴール暗殺未遂は30回にも及んでいるので中盤で描かれている事件が「ジャッ
カルの日(1973)」とリンクしていた事件かどうかまでは判らなかったが、背景は容易に想像することが出来る映画で最後まで退屈することなく入り込めました。

旧約聖書を読んでいるようなクリスチャンなら楽しめるのかもしれないが、そうでない私には、ただのファンタジーにしか見えず退屈だった。
アダムとイヴとその子供たちのカインとアベルぐらいは知っているものの、この二人の弟にセトがいたことすら知らず知識の無さが映画鑑賞の楽しさを半減させていることを恥じてしまうが仕方がない。

今年のアカデミー作品賞は重厚な秀作で、監督の「スティーヴ・マックィーン」は黒人がアカデミー賞監督にはなれないというジンクスを見事に覆してしまった。
若い時にテレビドラマを1週間連続で観た「ROOTS/ルーツ(1977)」のような作品を想像していたが、本作は南北戦争前の19世紀前半に実在した黒人男性ソロモン・ノーサップの伝記ドラマだった。

F1レースの世界で激しく競い合い性格の対照的な伝説的レーサー「ジェームズ・ハント」と「ニキ・ラウダ」の伝記ドラマを「ダ・ヴィンチ・コード(2006)」の「ロン・ハワード」監督が素晴らしい映像美で魅せてくれた。
特に1976年の第10戦ドイツGPから最終戦の日本GPまでは画面に釘付けです!

「マット・デイモン」「ジョディ・フォスター」の2大スターが共演の近未来SF。

監督の「ニール・ブロムカンプ」は「第9地区(2009)」に続き本作が2作目となる。

しかし「富裕層vs貧民層」の設定というのは最近よく観てるような気が・・・

終戦後GHQ最高司令官ダグラス・マッカーサー(トミー・リー・ジョーンズ)は戦争犯罪人の一斉検挙とその戦争犯罪を裁くために天皇に対する戦争犯罪の有無の立証と天皇が逮捕・処刑されたの際の日本国民への影響を考慮し知日家のフェラーズ准将(マシュー・フォックス)に10日間という短い制約時間の中で調査をさせ、東條英機(火野正平)、近衛文麿(中村雅俊)、木戸幸一(伊武雅刀)、関屋貞三郎(夏八木勲)というような関係者から聴取を行うが天皇が戦争に関与していない証拠を得ることが出来なかった。

最近は歳のせいか年老いた人達の作品を観る機会が多くなっているが、今後さらに歳を重ねた時の事を無意識に感じているのかもしれない・・・

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011)」「カルテット!人生のオペラハウス(2012)」そして本作と鑑賞したが、3作品の中では最も感動させられた。

最近では映画鑑賞をして涙を流すということは殆どなかったが、本作の後半はどうしようもないくらい涙が止まらなかった。

公開の初日に鑑賞しましたが、映画の日ということもあり平日にもかかわらず7~8割の入りでした。
とにかく「クエンティン・タランティーノ」色が満載の痛快娯楽ヴァイオレンス西部劇で165分の長尺にも気にならないほどスクリーンに引き込まれます。
主演の「ジェイミー・フォックス」が中盤から後半まであまり目立たなかったような気になったのは「クリストフ・ヴァルツ」が本年度のアカデミー助演男優賞を受賞するほどの熱演をしていたからなのでしょう。


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