弟を亡くした自責の念から、罪悪感と新たな愛との狭間で心揺れ動く青年「ザック・エフロン」が次第に自分が進むべき人生を見出していく姿を描いた感動ドラマです。
内容はヨットの大会で優勝し、スポーツ奨学金で大学進学も決まっていたチャーリー(ザック・エフロン)は、卒業式の夜に同乗していた弟サム(チャーリー・ターハン)を交通事故で亡くしてしまう。
一旦死亡したと思われたサムだったが、奇跡的に助かった彼に救命士のフロリオ(レイ・リオッタ)は、この蘇生は必ず意味があると確信する。
弟の死を受け入れられないチャーリーは、強い思いから死者と交流出来るようになり、毎日決まった時間にだけ、サムと森の中で遊ぶ事が出来るようになり5年が経過していた。ここまでだとストーリー的にはありふれているのだが、高校の同級生で先のヨットレースで2位となったテス(アマンダ・クルー)と再会したあたりから話は急展開していく。
5年後に再び偶然出会ったフロリオは「無意味な奇跡は起こらない」とチャーリーに言い残し、彼は数日後に病死してしまう。
ここで勘の良い人ならこの後の展開はある程度読めてしまうかもしれない。
恋人役には「ファイナル・デッドコースター(2006)」の出番が少なかった「アマンダ・クルー」ですが、今回はしっかりと最後まで出演しています。
「キム・ベイシンガー」は母親役で出演しており、キーとなってる「レイ・リオッタ」とも出番が少なく残念でした。
パターンは「ゴースト/ニューヨークの幻(1990)」と同じゴーストストーリーですが、最後はしっかりオチがあって気持ちよく観れます。
期待していなかった分だけ楽しめましたが、劇場で観なくても良いかも!

予告編を観たときから楽しみにしていましたが、決して期待を裏切らない作品です。
この映画が訴えているテーマは「チャンスは自ら掴むもの」「夢は自ら実現させるもの」なのですが、それを見事に映像で表現しています。
スターを夢見てアイオワの田舎町からロサンジェルスにやって来た少女アリ「クリスティーナ・アギレラ」は、経営難に陥っていた事も知らないままショー・クラブ「バーレスク」でウェイトレスとして働くことになる。
伝説のスターにして現オーナーのテス「シェール」は彼女の才能も知らないまま、経営危機を脱する為に奔走するが、それも限界に近づいてくる。
虎視眈々とチャンスを待ちながら強引にオーディションの舞台に上がって、やっとダンサーとして起用されるアリだったが、同僚のやっかみから舞台の最中に音楽を切られる嫌がらせを受けてしまい、口パクでショーをしていた「バーレスク」が、これをきっかけにアカペラで歌ったアリはスターへの階段を上り始めるというサクセスストーリー。
「クリスティーナ・アギレラ」は、グラミー賞受賞歌手だけのことはあり、腹の底から絞り出される圧倒的な声量と美声、そして歌唱力は驚かされるほど凄い!
ミュージカル的な映画は殆ど観ない私で、今回も恐らく「ドリームガールズ(2006)」以来だったと思うが、本作は決して劇場鑑賞しても後悔しない超おススメ作品です。

刑事ドラマ「相棒-劇場版」シリーズ第2弾で、主演の「水谷豊」と第1弾の相棒「寺脇康文」に変わり、今回は「及川光博」が出演しています。
このテレビシリーズはわりと観ている方なので、すんなりと物語に入って行けました、しかしやはり未見の人には入り辛いかも・・・
完全にテレビシリーズを見ているファン向けの作品となっています。
今回もかなり無理のある設定ではあるものの、それほどダレル事無く最後まで観ることが出来ますが、まぁ劇場で観なくともDVDか地上波放送まで待っても良いかなっと!
但し、今回はレギュラーの1人が死んでしまう為に驚かされます。
テレビシリーズしか観ていない人間には、今後シリーズでどう説明が入るのか楽しみだが納得いかないだろうなぁと勝手に想像してました。
このシリーズを観てない人にはやっぱり不向きな作品です。

原作者「池宮彰一郎」が「四十七人の刺客(1994)」の後に描いた同名時代小説を映画化された作品です。時代は吉良邸討入りから16年後の話、赤穂浪士の中で名誉の死を果たせなかった男達の自らに課された使命を全うするべく世間を欺き生き抜いた過酷な人生を描いている。
一人は討ち入り後に、大石内蔵助より生き証人として討ち入りの真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよとの使命を受けていた寺坂吉右衛門「佐藤浩市」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%BA%E5%9D%82%E4%BF%A1%E8%A1%8C
と、主君内蔵助のために命を捧げようと誓い合っていたにも拘らず、討ち入りの前夜に突如逃亡した瀬尾孫左衛門「役所広司」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E5%B0%BE%E5%AD%AB%E5%B7%A6%E8%A1%9B%E9%96%80
の二人の赤穂浪士の話ということは予告編で判っていたが、寺坂吉右衛門の出番は少なく、殆どが瀬尾孫左衛門と内蔵助の隠し子である可音「桜庭ななみ」の物語となっていた。
同じ仇討ちものでも、視点が違う先の主演作「十三人の刺客(2010)」と比較するとまさに動と静の好対照で派手な斬り合いなどは無いが、武士道とは如何に潔癖で潔く信念を貫くものだという姿を描いており見ごたえのある作品になっていた。
忠臣蔵ファンでなくとも時代劇好きなら是非とも劇場必見の映画です。

TVシリーズ「SP 警視庁警備部警護課第四係」の劇場版ですが、私は全く観ていなかったので人間関形が判り難くTV未見の方には、不向きの作品です。
どんな内容かというと「デヴィッド・クローネンバーグ」監督で「クリストファー・ウォーケン」の「デッドゾーン(1983)」のジャパニーズ版アクション映画といったら判りやすいかもしれません。
初っ端のテロリストを追いかける追跡劇は、迫力満点で日本映画としては珍しいほど長廻しの追跡シーンから始まりますが、TV版からの人物関係がまるで見えない人には理解し難たいと思います。
本作は2部作の前編で警視庁警備部警護課第四係の隊員・井上薫「岡田准一」は、類い希な身体能力と常人離れした危険察知能力を持つ要人警護のスペシャリストなのだが、いきなりその能力を発揮されてもTV版を観てないから「何で???」の疑問から始まり、上司である尾形「堤真一」に疑問を感じ言動に不信感を募らせていくという二人の関係も殆ど伏線がない為によく判らなかったが、パンフレットを見ていると完全なTV版の続編のようです。
どうしてもツッコミ入れたいのは、いくら深夜とはいえ大都会の東京であれだけドンパチやってるのに、車は走ってない・人が居ないのは、あまりにもリアリティに欠けていて醒めてしまいました。
完全に中途半端な終り方をしているので、恐らく私は続編を観るだろうが、TV版の視聴者か俳優の個人的なファンでない限り、わざわざ劇場へ脚を運んでも後悔するだけだと思う作品です。

私は未見でしたが、本作はドイツ映画「es[エス](2001)」のリメイク作品で、1971年にアメリカのスタンフォード大学で行われた「スタンフォード大学監獄実験」という事件を元に映画化された作品です。
予告編を観た範囲では、どうやら心理もののジャンルで、それほど面白そうではなかったのですが、リメイク作品であるということと「戦場のピアニスト(2002)」「キング・コング(2005)」の「エイドリアン・ブロディ」と「ラストキング・オブ・スコットランド (2006)」の「フォレスト・ウィッテカー」が出演していたのが決め手となり鑑賞してきました。
日当1,000ドルという高額な報酬に惹かれた素性も参加理由も知らないもの同士が、大学で行われる期間14日間の実験に参加することになる。
実験の内容は被験者となる24人の男たちが刑務所と同じ環境下で、看守役と囚人役に分かれ、それぞれの役割に従って行動するというものだったが、1人の死者が出て僅か6日間で中止になった理由を各人の心理状態の変化と共に日ごとに描いた作品でした。
同じような境遇の人間でも特殊な肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験で環境や立場で性格が変化していくという所を映像で表現したかったのだろうが、私にはなるほどとは思える内容ではありませんでした。
でも、戦争に駆り立てられ殺し合いをする感覚というのは、こんな心理状態だろうから出来るのかもしれないと、ふと思ったりしてしまいました。
心理もの映画や群集心理に興味のある方にはお勧めですが、私は苦手な内容でした。。。

「エイリアン(1979)」を観て以来「リドリー・スコット」監督のファンである私が、年末作品の中でも楽しみにしていた1本です。
伝説の義賊である「ロビン・フッド」の物語を映画化したスペクタクル・アクションで、多額の制作費を使っているだけに迫力のシーンが多数有りましたが、どこまでが史実なの?というのが正直な感想です。
ロビン・フッドといえば、「ケヴィン・コスナー」の「ロビン・フッド(1991)」を観る限り、シャーウッドの森を居城とし仲間と共に戦うというイメージですが、本作はこれのビギニングになる作品でした。
12世紀末にイングランドの王リチャード1世率いる十字軍遠征隊に参加していた弓の名手ロビン・ロングストライドは、フランス軍との戦闘でリチャード王が落命した後、仲間達と部隊を離れるまでは良かったが、ここから先は話が出来過ぎていて中だるみしました。
特に「ロビン・フッド」が幼い頃の記憶を失っているという展開には説得力がないうえ、話の流れでノッティンガムの領主の息子になってしまうという内容は納得がいかないので、感動することはありませんでした。
淡々とストーリーが進んでゆく140分は少し長いと感じましたが、共演の「ケイト・ブランシェット」は、気の強い気丈な女性を凄く自然に演じているので、彼女を見るだけでも良いかもしれません。
決して美人ではありませんが、彼女は「エリザベス(1998)」以降、演技の巧いトップレベルの女優です。
「ラッセル・クロウ」と「リドリー・スコット」監督とのコンビは本作で「グラディエーター(2000)」「プロヴァンスの贈りもの(2006)」「アメリカン・ギャングスター(2007)」「ワールド・オブ・ライズ(2008)」に続き5作目となりますが、私の「リドリー・スコット」監督ナンバーワンは「ブラックホーク・ダウン(2001)」ですので、これを超える作品は未だありません。
今回もやっぱり次回作に期待で終わってしまいました。。。

「守護神(2006)」の「アシュトン・カッチャー」と「男と女の不都合な真実(2009)」の「キャサリン・ハイグル」共演のアクション・ラブコメディとくれば、予告編を観る限り先に公開された「ナイト&デイ(2010)」とどうしても被ってしまうが、結果はどうなのだろうという思いで鑑賞してきました。
答えは「ナイト&デイ」の方に軍配が上がりましたが、「トム・クルーズ」&「キャメロン・ディアス」のコンビと比較するのは可哀想というもので、本作もそれなりに楽しめます。
内容は、過保護な両親に育てられた世間知らずなお嬢様が、両親と共に南フランスでの旅行中にハンサムなエリート青年と運命の出会いをし結婚するが、男は元CIAの凄腕スパイで、2000万ドルもの懸賞金を懸けられ皆から命を狙われるというドタバタコメディです。
父親役に久々の「トム・セレック」がベテランの味を出し、「キャサリン・オハラ」がアル中気味の母親役で作品を盛り上げています。
ラブコメの女王といえば「メグ・ライアン」が直ぐに思い浮かびますが、今後この「キャサリン・ハイグル」が、新ラブコメの女王になるのかもしれません。
設定に多少の無理はあるものの基本的にコメディなんで細かいことは気にせずに観れるデートムービーでした。

まぁ~とにかく暗い!
漫画家である「水木しげる」の妻「武良布枝」の自伝エッセイから、過酷な極貧の夫婦生活に焦点を当てた作品です。
実は私、今作品のNHKのテレビドラマ版は殆ど観ていましたが、TVは朝の全国放送のためかフィクションも入りまじり貧乏ながらも何処か明るさがありました。
しかし映画版は貧乏生活がリアル過ぎてメチャメチャ暗い映画に仕上がっています。
しかも、やっとのことで講談社から週刊雑誌の掲載が決まり、さぁこれから貧乏生活を脱出するという時点で終わっていますので、観終わった後の爽快感は全くありません。
私は2010年に3回境港へ行き水木しげるロードを観光して、原作まで買って読んだほどはまっており、映画版も必ず鑑賞しようと思っていましたが、これほど暗いとは思いませんでした。
実際は判りませんが、しげる役の「宮藤官九郎」の方がTV版よりも本人に近い感じがしましたし、布枝役の「吹石一恵」も好演で徹底したリアリズムがありました。
この作品は1955~1964年の昭和30年代を見事に再現しており、この時代を懐かしむにはピッタリの作品ですが、スッキリしたいのならTV版に留めておいた方が良さそうです。

死刑囚の人間を、他人がゲームとして遠隔操作で操り戦わせるという設定は斬新なので期待して観ましたが中途半端な作品になってました。
銃撃戦の映像は迫力があるのですが、内容が・・・
イマイチ理解出来なかったので、日を改めてもう一度観ましたが、「止めときゃ良かった!」が本音です。
そもそも「ジェラルド・バトラー」が主演でなかったら観ていなかった作品なので、何故彼が今作に出演したのか疑問に感じるほど内容が面白くありません。
これから鑑賞しようとしている方の為にザックリ紹介しておくと、近未来の2034年に天才クリエイターが開発した戦闘ゲームに無実の罪で死刑囚となった「ジェラルド・バトラー」が愛する家族を取り戻すため闘いに挑みます。
このゲームは、ナノ細胞を脳の運動皮質に移植された生身の人間同士が殺し合い、撃たれれば実際に死ぬのですが、操作しているのは他人で、30回のゲームに生き残れば釈放されるという条件をクリアする為に戦い続けます。
と、なればポイントは操っている人間の筈なのだが、実際はそうでもないから中途半端なのです。
特にラストはコントロールしていた人間の意志とは関係なく主人公が行動するので、全く辻褄が合わず「何で?」で終わってしまいます。
設定が奇抜なのに内容が悪い残念な作品の代表作でした。

About this blog

Lorem ipsum dolor sit amet, consectetuer adipiscing elit. Quisque sed felis. Aliquam sit amet felis. Mauris semper, velit semper laoreet dictum, quam diam dictum urna, nec placerat elit nisl in quam. Etiam augue pede, molestie eget, rhoncus at, convallis ut, eros. Aliquam pharetra.

Photostream

Categories

Archives