楽しみにしていた映画ではありましたが内容は残念な作品でした。
製作総指揮が「スティーヴン・スピルバーグ」で、主演が彼の秘蔵っ子の「シャイア・ラブーフ」共演が「M:i:3」「近距離恋愛」の「ミシェル・モナハン」とくれば期待度も上るというものですが、残念ながら私的には面白くありませんでした。
アクションは派手だしテンポも悪くはないのですが、肝心のネタが斬新ではないというより「スタンリー・キューブリック」の「2001年宇宙の旅(1968)」とダブらせてしまう映画で、それを40年後に持ってきてもなぁ~という感じです。
「人間vsコンピューター」というのは、ある意味反則技のような気がして現代版のあり得ない設定ってのはどうしても好きになれません。(SFは大好きなんですが・・・)
類似映画で「ウォー・ゲーム(1983)」という作品がありましたが、これはコンピューターが完璧でなかった為に緊迫感があり面白かったのですが、完璧な機械は所詮人間が対抗出来るものではなく面白味に欠けてしまいます。
それでも苦労しながら結局最後は人間が勝つのですけどね・・・
最後は全く関係のない2人と思わせといてしっかり繋げているのは先ず先ず見事ですが、この点とカーアクションの2点が見所で後は特に・・・という作品でした。
DVD観賞で十分ではないでしょうか!

「ハムナプトラ」シリーズ第3弾となるアクション・アドベンチャーで7年振りの復活でしたが面白さは損なわれていません。
主演は1~2作同様に「ブレンダン・フレイザー」ですが、妻役のエヴリンは「レイチェル・ワイズ」から「マリア・ベロ」に変わっています。
だけど、その兄貴役の「ジョン・ハナー」は前作同様に出演していて、相変わらず良い味を出していました。
今回はエジプトから中国に舞台を移してのドラマで、やはりキーワードはミイラとなりますが、自然界を操る魔力を持った皇帝に「ジェット・リー」はミスキャストではないかと・・・
格闘シーンは流石と思わせるものの、彼の顔は悪の親玉という感じではないし、もっと厳つい顔の俳優の方が良かったと思います。
「SAYURI」「サンシャイン2057」以来の「ミシェル・ヨー」でしたが「ジェット・リー」との絡みは見応えタップリです。
シナリオにツッコミ所は何箇所かありますが、この映画はそんな事を気にする映画ではないしタップリと大迫力のCGを楽しむ作品です。
但し「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」とカブって観てしまうのは私だけだったのでしょうか?

今作は新バットマン・シリーズ「バットマン ビギンズ」の続編となりますが、とりあえず面白い!!という事を先に言っておきます。
より楽しむ為には前作を観た人も本作を観賞する前におさらいの意味でもう一度観てから劇場に脚を運ぶことをお勧めします。
ちなみに私は前作を観ていましたが、本作を観てから「バットマン ビギンズ」のDVDを買ってしまいました。。。
配役はレイチェル役が「ケイティ・ホームズ」から「マギー・ギレンホール」に変わっていますが、その他の「マイケル・ケイン」「ゲイリー・オールドマン」「モーガン・フリーマン」の豪華俳優陣はそのまま出演していますし、内容も続編はパワーダウンするという定説なんぞは吹き飛ばしています。
「バートン」版のバットマンシリーズはコメディっぽくてあまり好きではありませんでしたが「クリストファー・ノーラン」版の今シリーズは、リアルで2時間半のやや長尺の映画であるにも拘らず全く時間の長さを感じさせない作品で予想外のシナリオは最後まで飽きさせません。
残念だったのは「ジョーカー」が何故ああいう顔なのか語られなかった点かな?
28歳の若さで今年の1月に自宅で急死した「ヒース・レジャー」の遺作となったこの作品は完全に主役のバットマン演じる「クリスチャン・ベイル」を喰ってしまうほど彼の名演が光った「ジョーカー」役でしたが若すぎる死は本当に惜まれます。
心よりご冥福をお祈り致します。

「ジャック・ブラック」「ダスティン・ホフマン」「アンジェリーナ・ジョリー」「ジャッキー・チェン」「ルーシー・リュー」という豪華声優陣を使ったこの作品には久々に笑わせて頂きました。
映画を観て大笑いしたのは久しぶりです。
星野監督がCMを受けたぐらいだからという思いもあり観てきましたが、アニメとは思えないぐらい驚くほど映像が綺麗ですしストーリーはシンプルで、尚且つカンフー映画の要素を盛り込んでアニメならではの戦闘シーンや展開は面白く子供から大人まで楽しく観れること請け合いです。
「ドラゴン・キングダム」といい今年は何故かカンフーもんが目立ちますが、注目すべきはこれらの作品をハリウッドが作っているという事ではないでしょうか?
真性カンフー映画のファンなら誰もが知ってるお決まりのパターンにしっかりパロディとギャグは忘れずに構成されています。
カンフーオタクのパンダに修行させるシーンは食欲に訴える指導法が笑えるし、最後は必殺「ボテ腹拳」だって・・・(笑)
「ポニョ」は未だ観ていませんが、この夏休みに家族で観に行くには超オススメの映画です!

2003年に公開された「アン・リー」監督の「ハルク」は大して面白い作品ではなかったので大きな期待をせずに観に行きましたが、本作は中々どぉ~~して劇場でお金出して観るだけの価値は十分ある作品に仕上がっていました。
何でハルクがそぉ~なったのか?って疑問は冒頭で2分位にまとめて説明して、後はハルク扮する「エドワード・ノートン」が彼を利用しようとする軍の追跡から逃れ、身を隠しながら治療薬の開発と細胞解明に専念するブラジルの某工場で一従業員として働いてるとこから物語は始まります。
複雑な人間関係もなく観ていて疲れませんし大きな見せ場は3回ありますが、最後までワクワクさせながら観客を飽きさせません。
元々アメコミなのでストーリーよりも迫力ある壮絶な戦いのCGを楽しみにしていましたが、内容もしっかりしていて判り易く恋人役の「リヴ・タイラー」は「アルマゲドン」や「ロード・オブ・ザ・リング」の役柄より今回の役柄がピッタシの存在感のある演技でした。
驚かされたのはラストシーンで来月公開の「アイアンマン」主演の「ロバート・ダウニー・Jr」がハルクを追っかけてた将軍の「ウィリアム・ハート」に何やら話しかるシーンです。
これは本国と違って日本での公開順が逆になったらしいのですが「アイアンマン」とリンクしてるって事じゃぁないですか!
・・・ということで一応「アイアンマン」も行くしかないということで来月観て来ます。。。(^^)

「ジャッキー・チェン」と「ジェット・リー」という夢の競演を実現させたアクション・アドベンチャーにタイムスリップというSF要素も加わった娯楽作品です。
一言でいえば「ハリウッド版の孫悟空外伝」という表現が一番ぴったりなのかな?
2大スターのバトルアクションを観れるだけでも感動ものですが、冒頭とラストにハリウッド的な味付けがしてあり、主役を彼ら2人にしていないところも旨いなぁと感じる部分でした。
カンフー映画が特に好きという訳ではありませんが、気楽に観れるので昔からそこそこ観てきましたが、懐かしい酔拳をジャッキーにさせるとはハリウッドにも粋なカンフーオタクがいるんだなぁと思い嬉しくなってしまいました。
ラストのボス戦も「ジャッキー」&「ジェット」が入り乱れて見応え十分です。
とにかくこの映画は劇場で観る価値が絶対有りのオススメ作品です。

「シックス・センス」や「サイン」の「M・ナイト・シャマラン」監督最新作のミステリー・サスペンスです。
前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」よりは十分楽しめたものの2年振りに彼の作品を観れるという期待感があった割には残念な作品でした。
前にも書きましたが「シックス・センス」のイメージが強すぎるせいか彼の作品の場合どうしても期待してしまう分だけ点数が厳しくなってしまいます。
この映画が伝えたいテーマは何なんだろうと考えなければならないのは、やはり明確なメッセージ性がないからだと思います。
「自然破壊への警鐘」なのでしょうか?よく判りませんでした。
内容はある日突然に自らの命を絶つという異常現象がアメリカ東部で起こり、その規模は次々と広がって人々が為す術もなくパニックに陥っていく様子を衝撃的に描いています。
特に自殺シーンは結構刺激的に描写していますしグロいシーンも何箇所かあります。
ストーリー性が殆どないというしかない様な作品だと思うのは、中盤までグイグイ映画に魅入ってしまっているのに観終わってから「でっ!どうなるの?」と思ってしまうからでしょう!
いつも「M・ナイト・シャマラン」作品の次回作こそと思いつつ劇場に脚を運んでしまうので彼の作品はずっ~と観てしまうような気がします。
主演は「マーク・ウォールバーグ」と個性的俳優「ジョン・レグイザモ」が出演していますが「マーク・ウォールバーグ」は最近主役作品が増えてきたのでファンとしては嬉しい限りです。

「風も~震~えるヘアピンカ~ブ♪」 という懐かしいメロディは、私が幼少の頃テレビに噛りついて観ていたアニメ「マッハGoGoGo」の主題歌です。
当時はマッハ号のプラモデルを買ったりした憧れの車でもあり、TV放映は毎週欠かさず観ていた記憶があります。
その「マッハGoGoGo」を「マトリックス」シリーズの「ウォシャウスキー兄弟」がハリウッドで実写映画化した作品ということで公開初日に観に行ってしまいました。
殆どCGで構成された背景はマンガ的で好き嫌いがハッキリする箇所でしょうが、元々原作がアニメなんだし登場人物も原作に登場する人物に近い設定で「ウォシャウスキー兄弟」が如何にこのアニメが好きだったのかが判ります。
レースシーンは家庭用TVゲームのノリで常時ドリフト状態は違和感を感じながらもオリジナル主題歌のアレンジBGMで、もぉ~気分はワクワク!!
とにかくCGを使いまくった作品ということは予告編を観たときから判っていたし内容自体は大して期待していませんでしたが、最後まで退屈することなく観れたのは原作にかなりの思い入れがあったからかもしれません。
公開初日にも拘らず観客の入りはイマイチでしたが、そこそこ年配の夫婦がチラホラ見えたのは私と同じ思いの人達なんだろうなぁ~と勝手に感じてしまい嬉しくなってしまいました。。。

注目された映画だけあって100人ほどのミニシアターにも拘らず満員状態で久々に立見の出来る風景を観ました。
この映画館は立見が出るほど人が並んでいるのに、私が観に行った日は日曜日にも拘らず2回だけの上映とは・・・
全く謎のまま映画館の事情など知る由もなく先着順でしか入れない劇場なので朝早くから並びに行った甲斐があり2人目でした。
内容は日本在住19年の中国人監督が10年にわたって取材したドキュメンタリーでしたが、ハッキリ言って劇場公開するようなレベルの作品ではなかったことだけは間違いありません。
前半は終戦記念日の靖国神社に集う色んな集団が次々登場し淡々と撮影しているが、これは特に問題なし!
中盤からは刀匠の老人が登場してきてインタビューに答えられていたが問題はここから。
刀匠は高齢の為にたぶん耳が遠いのだろう。
それを良いことに
「休みの日は何をしていますか?」
という質問に対し
「靖国の日は・・・」
と刀匠は勘違いをして話をし始め、この監督は質問を訂正することもなくカメラを廻し続ける。
その他にも過去を懐かしんで純粋にインタビューに応じる老人に対して執拗な程に靖国刀と戦争へのコメントを何とか引き出そうとする誘導尋問は観ていて非常に不愉快になりましたし、この刀匠が自分のインタビューの場面を全てカットして欲しいと劇場公開前に言ったことも判ります。
恐らく全編を通して内容を観られていなかったのではないかな?(憶測ですが…)
この監督はハッキリ言ってド素人ですし映像作家としては最低ですね。
話題になっていたので観に行ってしまいましたが、全く劇場で観る必要はありません。
編集も映像も雑ですし、お金貰って劇場で観せられるレベルには全く達していない素人の記録映像です。。
ただ靖国神社の境内で星条旗を振ってたアホな米国人にはだけは唯一笑わせて貰いましたが。。。

イラク戦争から帰還した兵士を巡る衝撃の実話を映画化した「ポール・ハギス」監督の秀作ミステリードラマです。
イラクから帰還後間もなく無断離隊したとの連絡を受けた父親「トミー・リー・ジョーンズ」が息子の行方を捜す中で、次第に浮かび上がる真実を重いタッチで描いています。
共演は捜査に協力する女刑事役に「シャーリーズ・セロン」、母親役に「スーザン・サランドン」という豪華メンバーです。
「コーエン兄弟」監督作品で「トミー・リー・ジョーンズ」と組むのはよっぽど息が合ったのか前作の「ノーカントリー」に続き連続です。
この作品は私ごときが軽く評するより是非劇場へ脚を運んで観るべき作品だと思います。
アメリカが抱える普遍的な問題を訴えた自国批判の反戦映画で「戦争は若者たちに何をし彼らをどう変えてしまったのか?」を描いています。
「トミー・リー・ジョーンズ」は缶コーヒーの「BOSS」のCMが日本でお馴染みですが、本当に渋くて良い役者ですね!
この手の役を演じたら現在彼の右に出る役者は間違いなくいません!
余談ですがラストで逆国旗(国家の危機を表すそうです)に託された思いは映画に深みを齎してますが、日本の場合は「逆さにしても同じやん!」と思ったのは私だけでしょうか?

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