このシリーズも本作が第4作目となり、
第1作「ファイナル・デスティネーション(2000)」
第2作「デッドコースター(2003)」
第3作「ファイナル・デッドコースター(2006)」
と3年ごとに続編が出て、1~2作目は繋がりがあり斬新なアイデアで楽しめましたが、それ以降はマンネリ化してきています。
3~4作目はストーリーよりも如何に死の運命から逃れられずに死んでしまう《死に様》に重きを置いてる作品になってしまっています。
今回は「3D」という手法をプラスさせているので、目先を視覚効果に持って行ってる分だけ物語は希薄になっているが迫力はありました。
眼鏡をしている私は3Dのメガネがし難い為に若干観難いのは仕方がないのですが、煩わし感は否めません。
3Dはメガネをかける為かどうかは知りませんが、割引特典も利用出来なくて鑑賞料金も通常より若干高いのです。
にも拘らず、劇場では吹き替えしか上映していない!(怒)
しかも「田中直樹(ココリコ)」「里田まい」「はるな愛」という面子・・・
それなりの声優を使って欲しかったが、正直素人の吹き替えは下手だったしガッカリでした・・・
最近の3D映画は吹き替えが定番らしいが、年末の「ジェームズ・キャメロン」監督の「アバター(2009)」はどうなるんだかと心配になってきます。
本作の監督は第2作の「デッドコースター」でもメガホンを取った「セルラー(2004)」の「デヴィッド・R・エリス」だったので、何とか物語を繋げて欲しかったが、前作との関連は全くありません。
しかし今回の作品は3Dの為、何度かスクリーンから飛び出してくる映像に思わず顔を避けてしまう迫力あるシーンは面白かったし、シリーズを通して死に方では肉片になる場面が最も多かった作品でもありました。
このシリーズの醍醐味は「次にどう死ぬか?」なんですが、本作はそれを3Dにしているので家庭用DVDで味わえない迫力は劇場で観るしかないと思います。
以上のコメントで興味を持った人は映画館で鑑賞して下さい。

原作「福本伸行」の人気コミック『カイジ』を実写映画化したギャンブル・サスペンス映画です。
内容は友人の借金の保証人になった為に多額の負債を抱えてしまった青年カイジが一夜にして借金を帳消しに出来るという究極のゲームに命懸けで挑んでいく様を壮大なスケールで描いている。
原作のコミックを全て読んでいる私の眼から見ると膨大な内容の原作を130分の尺に圧縮してよく描かれていると思う。
面白さでは細かい心理描写などの説明がしてある原作には及ばないものの映画としては十分な内容で「限定じゃんけん」の次に「人間競馬」を飛ばして「電流鉄骨渡り」へ行き、地下強制労働施設に送込まれた後に「地下チンチロリン」をせずに巧く端折りながら最終決戦の「Eカード」へと続いているが、その後の「ティッシュ箱くじ」はない。
その後のシリーズとしては1番長かったであろう「人喰いパチンコ」の結末と、順序が逆にはなっているが「Eカード」の結果が今回の勝利金額とオチへと持ってきて最後はカイジが・・・というエンディングになっている。
原作はまだまだ続いているので続編を是非とも期待したい。
主演は「藤原竜也」がカイジをして「松山ケンイチ」もライバルとして出演となるとどうしても「DEATH NOTE デスノート」を思い出してしまうが今回は二人とも同じ穴のムジナ役である。
原作と違っていたのは、金貸しの遠藤は男だったが「天海祐希」が演じていた。
しかし映画として観る分には違和感なく鑑賞出来るし結果を知っていても飽きないのでお奨め作品です。

あえて私が点数を付けるなら
第1弾「ワイルド・スピード(2001)」/85点
第2弾「ワイルド・スピードX2(2003)」/70点
第3弾「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)」/55点
ということになるだろう。
そして今回の第4弾は面白かった第1~2弾の続きとして製作されており「ワイルド・スピードX3」は全く別もんの映画かと思いきや最後に「ヴィン・ディーゼル」が顔を出したりしてあくまで番外編だったことを強調しているが、3作目の「サン・カン」が本作の序盤に登場して「これから東京へ行ってレースをする」とか言ってたので、このシリーズの時系列でいうと「スピードX3」が4作目になるのかな?
そして1~2作目の主役「ポール・ウォーカー」や「ミシェル・ロドリゲス」「ジョーダナ・ブリュースター」といった1作目のオリジナル・メンバーを再集結させて迫力あるカー・アクションを繰り広げているが、不思議なのは前作「ワイルド・スピードX3」と同じ監督の「ジャスティン・リン」がメガホンを取っている。
「セントアンナの奇跡(2008)」の「ラズ・アロンソ」も敵役で出演しておりイメージが全く違う役どころで笑えます。
次回作「ジェームズ・キャメロン」監督の超大作「アバター(2009)」12/18公開予定では「ミシェル・ロドリゲス」と共にどんな演技をするのか凄く楽しみです。
映画の内容は1番面白かった1作目の続きとして観るなら楽しめるが、ストーリーはありふれたており本シリーズを初めて観る人だったらつまらないかも・・・
このシリーズのファンの人にだけお奨めします!!

織田信長に登用され安土城築城を任された宮大工の岡部又右衛門が職人の誇りを懸けて家族や門下の仲間達との人間模様を描き出した時代劇ドラマです。
普段は殆ど観ない時代劇でしたが、作品としては巧くまとまっており中々感動出来ます。
時代劇といっても安土城築城までの人間ドラマですので、元から派手な合戦やチャンバラを期待していた訳でもなく、ただ京都に住んでる人間としての真近な話題に触れておきたかったというのが鑑賞の動機でした。
涙を誘う場面もあり空前の巨大建築が完成するまでの苦労・困難を描いています。
個人的には築城からわずか三年で本丸が焼失した場面までを観たかったのですが、そうなるとこの作品の主旨が変わってしまうので仕方ないでしょう。
後半での信長が襲われるアクション場面は違和感があり過ぎ不必要なカットだったと思いますが、多分「山本兼一」の原作では入っていたのかもしれません。
命を賭して敵である武田領から神木を織田方に渡すまでの話や夫婦喧嘩など色んなエピソードはありましたが、最大の見所は名だたる番匠たちとの図面争いで総棟梁を決める場面が映画を通して一番面白かったと思います。(前半ですが・・)
吉本興業のお笑いタレント次長課長の「河本準一」が羽柴秀吉を演じていたのには笑ってしまいましたが、主演の「西田敏行」は絶句するほど巧い演技です!!
女房役の「大竹しのぶ」も好演でしたし、特に「椎名桔平」は狂気を潜ます織田信長を見事に演じていました。
世界に類を見ない巨大名城がどのようにして築城されたのか?
現存していないお城なのでスクリーンの中で見学されては如何でしょうか?

漫画家「白土三平」の傑作漫画「カムイ伝」とは別に、階級社会の中で最下層の子として生まれたカムイが忍者となり、その集団から抜け出す抜忍となったことで追っ手と終わりのない戦いと逃亡を続けるカムイを描いた「カムイ外伝」の中から[スガルの島]をVFXを駆使したアクション時代劇で、私のような年代?の人間は恐らく若い時に夢中になって原作を読んだ人も多かろうと思いますが、結果は・・・複雑でした。
この作品が発表されるにあたり抜粋で連作エピソード[スガルの島]が1冊の新刊で発売されています。
《カムイ外伝-スガルの島- (ビッグコミックススペシャル) /価格:¥1,300》
ISBN987-4-09-182699-2
興味のある方は読んでみられては?
ちなみに私は鑑賞後に直ぐ書店へ行き買ってしまいました。
数年前に何度か読んでいる内容ですが・・・
原作では追っ手から逃亡するスガルが乱暴される場面から始まり、娘サヤカは幼き裸体を晒してカムイに慕い、村の助っ人である渡り衆の最後は無惨ですし、渡り衆の長である不動が怒るカムイから受ける報いは陰惨で残虐極まりないものでした。
この辺の描写をマイルドに描いていては、原作の本質からは大きく外していると考察します。
ただ今回の新刊の末尾に、原作者「白土三平」と監督「崔洋一」と「松山ケンイチ」の対談コメントが載っており、白土氏が「カムイ外伝」の続編を執筆されたと書いてあったのは、私のようなオールドファンにとっては何より嬉しいニュースでした。

正に超B級娯楽映画の王道を行く内容で、1980年代に戻ったかのような錯覚に陥ってしまう映画です。
しかもB級映画の特権?である筈の「低予算」であるが故のB級映画なのに、この作品は予算たっぷりの高額映画ですが、B級映画お約束の血みどろシーンはちゃんとあるのでご安心?を!(ちなみに「R15+」です)
始まって暫くすると「ニューヨーク1997(1981)」のパクリかと思わせるような設定で唖然とさせられた後に続いて、限られた仲間達が次々と死んでいく様は「エイリアン2(1986)」を連想させるタイムリミットもんで、最近ではよくみる設定のウイルス感染パニックの近未来SFアクション映画となっており、最後はもう完全に「マッドマックス2(1981)」とクリソツで、ラストのカー・アクションのシーンなんぞはデジャヴに襲われるほど似ていますが、手に汗握る大迫力でのバトルは眼が離せません!
監督の「ニール・マーシャル」は前2作品の「ドッグ・ソルジャー(2002)」「ディセント(2005)」(共にホラー・サスペンス映画)の評価が良かったのかどうかは知りませんが、今作にはかなりの予算が貰えたようで、恐らく上記映画の大ファンだった彼は自分の好き放題に造りたかったのでしょう。
「アンダーワールド:ビギンズ(2009)」でソーニャ役の「ローナ・ミトラ」は、かなりの好演で戦う女戦士の作品が多くなってきた昨今ですが、この作品は最後まで十分に楽しむことが出来ます。

久しぶり「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (2008)」以来の「ハリソン・フォード」作品でしたが、内容は中途半端な作品に仕上がっていました。
そもそも我々日本人には殆ど馴染みのない「グリーンカード」(米国の外国人永住権・資格証明書のことで永住者カードのこと)というアイテムがこの映画のポイントとなっており、このカードを収得する為に様々な不正が日々行われているのだという事実を映画を通して知ることになります。
色々な登場人物が複雑に絡み合ったストーリーで、不法就労者・不法滞在・帰化問題等が人種を通して描かれていますが、I.C.E.(移民税関捜査局)の「ハリソン・フォード」が職務と良心の狭間で苦悩を深めていく姿を通して、不法移民達の置かれた過酷な現状と移住をめぐる様々な問題をリアルに描き出す硬派の社会派ドラマかと思いきや、サスペンスの要素が含まれたドラマにもなっています。
問題点をもう少し絞って社会派ドラマにするのか、サスペンスドラマにするのかハッキリさせた方が観やすかったと思います。
但し、この作品の大小7つのエピソードの一つ一つを取り上げてみると、現在アメリカが抱えるダークサイドの問題点が浮彫りにされており意味深い作品でもあります。
「ハリソン・フォード」が出演していたから鑑賞したようなものの、彼クラスの人間でもメジャーでない作品に出演しているのには驚かされました。
グリーンカードを巡るアメリカでの問題点を抱えた幾つかのエピソードが最後に交差していくシナリオは「原題:CROSSING OVER」の方が内容には沿ってると思えるし移民問題を取り上げた佳作ですので態々大物俳優を使わなくてもテーマをアピール出来たと思いますが邦題は悪過ぎます。

20世紀少年<最終章>最後の旗、青少年向けに平和的終わりかたです。
一章二章のいたるところに伏線があり、コミックを読んでいないので、途中に辻褄がよくわからなく「?」って場面や豪華なキャストの割に掘り下げきれていないところもなきにしもあらずですが、最終章で「ともだち」がそこにいたる過程はわかりやすく、うまいなぁってまとめかたです。
途中で「ともだち」の正体をミスリードさせる箇所もあったりするところなんかは、コミックを読んでいないゆえに楽しめたのかもしれません。
コミックファンには不満が残るのかもしれませんが、純粋に映画として楽しむなら全然OKでしょう!
ただ新宿から万博会場までボロバイクで瞬時に到着するケンジには、みんながツッコミたくなるんじゃないでしょうか。
いやでも、結局帰路にコミック買っちゃいましたが‥原作者、浦沢直樹の思うツボか? (by momo)

普段ほとんど観ないロマンス&コメディ映画ですが「300 <スリーハンドレッド> (2007)」の「ジェラルド・バトラー」が、どのような演技をするのか興味深くて観てきました。
お相手は「幸せになるための27のドレス (2008)」の「キャサリン・ハイグル」で、この作品「R15+」指定映画なので下ネタギャグ満載で当然お下品で笑えるのですが、彼女は本当に楽しそうに演じていてgoodです。
「グレイズ・アナトミー」シリーズなどTVドラマに多数出演しているベテラン女優ですが、30歳の彼女は今が一番脂にのってそうな感じがします。
物語は、美人で仕事も出来るTVプロデューサーのアビー「キャサリン・ハイグル」は理想の男性を追い求めては失敗を繰り返していたが、隣に引っ越してきた医師コリン「エリック・ウィンター」と出会い理想の相手に巡り逢えたと確信して惹かれていくが、巧く彼のハートを射止めることが出来ずに悪戦苦闘していた。
一方職場では、視聴率の低下から番組のテコ入れの為に恋愛カウンセラーのマイク「ジェラルド・バトラー」とコンビを組まされ、エッチなジョークと野卑な男の本音トークに反発するが、視聴率は急上昇してしまう。
そんなマイクがアビーの恋を成就させる為にアドバイスしていくうちに・・・というお決まりの結末なのだが、この映画を男性側からみてみるとマイクの「ルール」には結構頷けるものがあるし思わずニヤリとさせられる。
「ジェラルド・バトラー」は「300」のイメージが強すぎて最初は違和感があったが、後半のエレベーターの中で魅せる表情なんかは抜群で、こんなロマンティック・コメディも巧くこなせる良い俳優なんだと感心させられてしまった。
全くヌードのない映画だが、内容は十分「R15+」なので面白く鑑賞出来ます。

「X-MEN」シリーズが好きだった私にとっては面白く鑑賞出来ました。
全作品に登場している「ヒュー・ジャックマン」扮するウルヴァリンの誕生秘話で、主人公ローガンが少年時代に特殊能力を覚醒させて以来、驚異的な肉体再生能力と戦闘能力で復讐に立ち向かい、シリーズ1作目の「X-メン(2000)」に繋げている。
このシリーズは米人気コミックの映画化で遺伝子の突然変異により超人的パワーを持つミュータント「X-メン」の活躍を描いているが、今回登場しているローガンの兄であるビクターの「リーヴ・シュレイバー」は他の作品に登場していない。
ビクターは「セイバートゥース」になっており1作目にも登場しているが繋がりに辻褄が合わなくなるので恐らく間違いだろう。
原作のアニメでは描かれているのだろうが、このスピンオフ作品で終了してしまうのなら気になるところで中途半端だと感じる。
是非スピンオフとしての続編を見たい気がするのは私だけではないだろう。
監督は「ツォツィ」の「ギャヴィン・フッド」で監督としては2作品目だが問題なく楽しめる。
迫力ある映像は上映時間108分を殆どダレルことなく楽しめるし、150年以上に渡りアメリカの歴史的な戦争を4つも経験したという過去は不死身で歳をとらない「ウルヴァリン」を象徴していて判りやすかった。
他の作品を未鑑賞なら、本作を鑑賞後に「X-メン(2000)」「X-MEN2(2003)」「X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006)」を観ても楽しめます。

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