映画パンフレット専門店の店長が見てきた映画をレビューします
キャッチコピーが「彼女の涙が 彼の閉ざされた心を開く」ですが、本編を観た限りではコピーはチョット違うんじゃぁ~ない? と感じました。
主演の「ティモシー・オリファント」は「ダイ・ハード4.0」に出演しており、他には「ドリームキャッチャー」と「ブルドッグ」が印象的な俳優です。
そして、007シリーズ次回作のボンドガールが決まっているヒロインの「オルガ・キュリレンコ」がどんな演技をするのか?
共演の「ダグレイ・スコット」は「M:I-2」で一躍有名になった俳優だし、これからの役者かなという期待感もあって楽しみに観に行きましたが、演技はともかくシナリオに無理があり残念な作品になってしまってます。
「ティモシー・オリファント」はガンアクションが満載でグッド!
「オルガ・キュリレンコ」は特に存在感がなく彼女の黒い涙にヒットマンの心が揺れたとはどうしても思わなかった。
「ダグレイ・スコット」もキレるインターポール捜査官役で健闘はしていましたがイマイチ!
内容的にはもう少し組織に追われる原因になった所をしっかりと説明して欲しかった点と人物描写があいまいなのでシナリオに入って行き難かった点がバツ!
この作品はTVゲームから派生した映画で単純なストーリーで良い筈なのに何故か物語が判りにくく、尚且つ単調な感が否めません。
まっ!アクション映画としてだけ観るなら十分満足のいく映画ですからカッコ良く決める「エージェント47」(主役のコードネームですが「47」を「46」[当店の屋号]にしといてくれたらもっと好きになるのに・・)の死闘はかなりグゥ~なんでアクション映画好きにはオススメの映画です。
第80回「アカデミー賞」最多7部門ノミネート作品だったので公開日に劇場へ脚を運びましたが、期待したほどではありませんでした。
元来私の中で「フィクサー」の意味は=【黒幕】だと勝手に思い込んでおりましたが、劇中では【もみ消し屋=フィクサー】となっており取引先にとって勝つ見込みの低い不利益な案件を巨額で揉み消してしまう弁護士のことであり法律事務所の裏方で有能なフィクサーとして今作の主人公を「ジョージ・クルーニー」が演じており中々の熱演でした。
ウィキペディアで「フィクサー」を調べてみると
【フィクサーとは物事を決定する場合、関係する人間や団体の意向(広くは世論)も踏まえてそのステップを踏む際に、恣意的に内容や順序を変更したり新たな条件を発生させる手段を持っている人物を指す。往々にしてその手段は公正ではない場合があるが、同時に理想と現実の間で複雑化する人間関係や利害関係を円滑にすすめる役割を果たす場合もある。】
となっており納得するも「もみ消し屋」が大活躍する映画ではなく、かなり重い映画でしたが最後の15分のラストシーンは一応お約束のどんでん返しです。
特に派手な見せ場もありませんが、じっくりと見せてくれる作品ですのでDVDが発売されたらもう一度鑑賞したいとは思っています。
TVシリーズの「エイリアス」や「LOST」と「トム・クルーズ」の人気シリーズ「M:i:3」を監督した「J・J・エイブラムス」が製作したかなり斬新な作品です。
ニューヨークで突然訪れた大惨事を終始一般市民のハンディカムカメラからの視点のみで追いかけており、当然音楽も無く理由も分からず事態の全体像をも掴めず、ただ逃げまどうという内容を事態収拾後落ちていたカメラからの再生という形で作品にした異色の作品です。
HAKAISHA=(怪獣)が何処から現れて最後にはどうなったのかの説明が一切ないのは素人が撮ったビデオ映像に写ってしまったものを少し見せるという小憎らしいくらいの徹底したリアリティの為に怪獣の形もよく判らないという有様。。。
イラつく気持ちは皆が感じる箇所ではあるのだろうけど、最後はしっかりストレスを解消させてくれますのでご安心を!
劇中の人間関係もさほどややこしくはなく人物相関図を一生懸命把握する必要がないので気分はしっかり映像の中の一般市民になって逃惑っています。
ただ内容がそのような映像で終始していますので画面が固定されずに揺れ続けており眼はかなり疲れましたが、映像が斬新で絶望的な雰囲気も十分に伝わってきますし劇場での鑑賞がオススメです。
In: ホラー
29 3月 2008「ソウ」シリーズを手掛けてきた監督・脚本コンビ「ジェームズ・ワン」&「リー・ワネル」が手掛けたホラーなので期待をして観に行った映画でしたが、期待は簡単に裏切られました。
シナリオはどこにでもあるようなB級ストーリーですし、余りにも内容に無理があり過ぎました。。。
確かに怖がらそうと造られた映画ですので、私も2場面ほどは背中がゾクゥ~~っとしたシーンはありましたが(これを感じたくてホラー映画を観るんですが…)それはそれとして、やはりどんな映画にでもいえる事ですが、肝はシナリオですしシナリオがつまらないと内容なんか簡単に忘れてしまいます。
そういう意味でこの映画は簡単に忘れてしまいそうな映画でした。
ただ唯一良かったのは「ソウ」シリーズを作ったメンバーなのでラストのどんでん返しは「ソウ」シリーズ同様に「やられたぁ~~」感がありファンなら何とか納得出来る作品に仕上がっているのでは?
あくまで「ソウ」シリーズが好きだった人向けの作品には間違いありません。
本作は2007年度のアカデミー賞で4部門を獲得し作品賞に選ばれました。
監督は「コーエン兄弟」で主演は・・・誰になるのかな???
麻薬取引現場の金を持ち逃げする「ジョシュ・ブローリン」、これを追う殺し屋に「ハビエル・バルデム」と警察官に「トミー・リー・ジョーンズ」この3人を中心に恐ろしいまでの緊迫感で物語は進んでいきます。
特に異常なまでタフな殺人鬼の「ハビエル・バルデム」は絶対的な存在感で片っ端から殺していくと思えば、自らのルールに従いコインの表裏で殺すのを止める場合もありその不安定さが余計に緊迫感を増幅させます。
原題「No Country for Old Men」訳すと「老人たちにとって、国はない」というか「老人のための国はこの世界にはない」ということになり、改めて映画の内容を振返って考えてしまいました。
この映画は気楽には観ずにじっくりと腰を据えて観るべき作品だと思いますので、冒頭の保安官のモノローグからラストの語りまでじっくりとご覧下さい。
キャッチコピー「世の中は計算違いで回る」です。。。(^0^)
今回は「スター・ウォーズ エピソード2~3」で「アナキン・スカイウォーカー」後の「ダース・ベイダー」を演じてた「ヘイデン・クリステンセン」が主演の映画で動きがアナキンと被って観えてしまったのは私だけだったでしょうか?
「スター・ウォーズ」のイメージが強過ぎたのか戦闘シーンはどうしてもアナキンを思い出してしまいますが、CGは流石アメリカ映画といった感じでバトルシーンは観ていても飽きませんが、内容はどぉ~しようもないくらい中途半端でした!
おそらく原作では細かく話がつながっているのでしょうが、映像にした為に説明が出来ていない部分が多過ぎました。
多分上映時間の都合でかなりカットされているのでしょうが、何故テレポート出来るようになり彼らを狩る人間と戦わなければならなくなったのか?
敵役の「サミュエル・L・ジャクソン」もイマイチ悪役に徹してないし、仲間の「ジェイミー・ベル」も結局最後はどうなったのか判らない。
母親との絡みも曖昧ですし「なんで??」の部分が至るとこにあり、観終わった後の爽快感もなく続編があるのかないのかも判らない映画です。。。
限りなくアメコミに近い感覚で観れる映画ですので、ストーリーよりも映像期待の方なら観ても良いかも・・・レベルの映画でした。。。
予告編を観てる時からある程度期待していた作品でしたが期待以上の感動でした。
やはり脚本が良いと飽きのこない見応えのある映画に仕上がるという代表的な作品で90分間一瞬たりともスクリーンから眼が離せません。
特筆すべきは同じシーンを8人の異なる視点からスクリーンで8回再現するという手法です。
物語は大統領狙撃の瞬間を目撃した8人が暗殺事件の真相に迫る様を個々に自分の視点から描いており、最初は判らなかった謎が何度も違う視点からリピートしていくうちに謎が明かされていくというスリリングな展開で緊張感を保っています。
主演は「デイ・アフター・トゥモロー」の「デニス・クエイド」、TVドラマ「LOST」でジャック役の「マシュー・フォックス」、「ラストキング・オブ・スコットランド」の「フォレスト・ウィッテカー」に出番は少なかったけど「エイリアン」全シリーズで活躍した「シガーニー・ウィーヴァー」と狙撃される大統領役に「ウィリアム・ハート」など豪華キャストで構成。
最後は「ダイ・ハード4.0」ばりの偶然でラストを迎え「何でそこに・・・」というようなツッ込みも若干入れたくなるようなシーンもありますが、話の流れを無理やりつなげれば納得も出来ます。。。
でっ!結論ですが、久々の傑作作品に拍手を送り是非スクリーンでの鑑賞をお奨め致します。
「シェカール・カプール」監督と「ケイト・ブランシェット」が1998年の「エリザベス」に続き、再びコンビを組んだ歴史ドラマの続編です。
この映画はスペインとの宗教戦争・女王の暗殺計画・禁断の恋などと色んな試練に立たされた女王エリザベスを描いています。
見所は何といっても1585年にイングランド女王として無敵のスペイン艦隊を打ち破り黄金時代を築くまでの部分の筈でしたが、これは若干予告編に騙された観があり少し残念でした。
海戦の戦闘シーンは短く期待倒れでしたが、映画としての出来は非常に完成度が高く宗教絡みの史実なんで重い部分もありますが、9年前の「エリザベス」を観た後に本作を鑑賞すると無理なく映画の中に入っていけます。
スペインとの戦いの前に民衆の前に鎧姿で現れ鼓舞するシーンは「ジャンヌ・ダルク」を思わせスペイン大艦隊を炎上さすシーンは、三国志の「赤壁の戦い」を想像させましたが実際はどのように壊滅させたのか興味の尽きぬところではありました。
「ケイト・ブランシェット」は苦悩の女王を見事演じ切っていましたし、相手役の「クライヴ・オーウェン」は相変わらず良い味出してます。
ある程度背景を押さえて観たら歴史絵巻を堪能する事が出来る2時間となります。
2004年のロシア映画「ナイト・ウォッチ」の続編・・・
というよりも後編というか2作品で1話の物語となっています。
ただ2年前にも書いていますが3部作ですので未だ続編があります。
「ナイト・ウォッチ」(前編)~「デイ・ウォッチ」(後編)で十分だと思うのですが、どう繋がるのか楽しみにしておきます。
内容は現代のロシアを舞台に「光」と「闇」の対立する勢力の中で均衡を保とうとする「ナイト・ウォッチ(闇を監視する光側の番人)」の活躍を描いた物語で、人間界に存在し長く対立してきた「光」の種族と「闇」の種族は休戦協定を結び両勢力は闇を監視する「ナイト・ウォッチ」と光を監視する「デイ・ウォッチ」の活動で均衡を保ってきた。
異種に目覚め光側についた主人公「アントン」も「ナイト・ウォッチ」として仲間たちと共に闇側の行動に目を光らせていたが、強大なパワーを秘めた2人の異種が生まれる。
それはアントンの息子「イゴール」とアントンが助けた女性「スヴェトラーナ」で、2人が目覚めそれぞれが闇側と光側を選択したことで両勢力の均衡が崩れ始めていく。
次回最終作は「ダスク・ウォッチ」ですが、本作を観る限り次回作への続きがイメージ出来ません。
この映画は今回初めて観る人には何がなんだかさっぱり判らない映画となりますから、必ず前作を観てから劇場へ脚を運んでください。
前作は観たけど殆ど覚えていない方も、なるべく復習してから鑑賞することをおススメ致します。
私の場合がそうで2年前に劇場で1回観たキリでしたので・・・
あれっ?これ誰だっけ状態が多々。。。(汗)
観ているうちにかなり思い出しましたが、もう一度2作品続けて観てみたいです。
でも次回作の公開前にしておきます。
2年後だったらストーリーは忘れてると思いますので。。。
昨年から今年一番期待していた作品です。
主演は「デンゼル・ワシントン」と「ラッセル・クロウ」のオスカー俳優に、監督は巨匠「リドリー・スコット」とくれば観に行くっきゃないでしょ!
結果は・・・期待を裏切りませんでした。
物語は1968年ニューヨーク、黒人ギャングのボスの右腕として仕えてきた実在の人物「フランク・ルーカス」が麻薬ディーラーでのし上がり、その名を轟かすまでと、その後のサクセスストーリーが60%。
残りの40%は賄賂を一切受取らない堅物捜査官であった為に検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢された「リッチー・ロバーツ」が「フランク」を追い込んでいくまでの2人のせめぎ合いで構成されています。
ギャング映画にも拘らず派手なドンパチはなく、平坦なストーリーなのに全く飽きを感じさせない157分の長尺映画です。
「リドリー・スコット」は私の大好きな監督の一人で、イチ押し作品は「エイリアン」と「ブラックホーク・ダウン」ですが観終わった後の感動は本作にはなく少し残念。(ラストはギャング映画特有の重い感じはなくむしろ爽快でしたが)
「デンゼル・ワシントン」演じる伝説の麻薬王「フランク・ルーカス」は彼が演じるとどうしても極悪には見えず残念。
でも、やっぱ面白かったぁ~~。必ずもう一度は観たい作品です!(^o^)v
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