「ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)」「300 <スリーハンドレッド>(2007)」「ウォッチメン(2009)」などの個性的な映像で注目を浴びた「ザック・スナイダー」監督が、またまた異色の作品をみせてくれた。
予告編を観る限りは5人のセクシー美女が暴れる痛快ファンタジー・バトル・アクション映画という、いかにもB級作品ですといわんばかりの予感がするのだが、この監督の作品というのが気になって劇場に脚を運んでしまいました。
結果は・・・予想を大きく裏切ってヒネリの効いたストーリーになっており、最後まで展開が読めず良かった。
愛する家族を奪われ、醜悪な継父の陰謀で全てを奪われて精神病院送りとなった少女「エミリー・ブラウニング」が4人の仲間達と病院を脱走する為に空想世界へ入り、壮絶な闘いを繰り広げるという、よく判らない設定で話しは進んでいきます。
ビデオ・ゲームさながらに多彩なステージで鎧武者やロボット・ゾンビ・ドラゴンと格闘するド迫力のアクションは飽きさせません。
この監督は日本のゲーム会社「カプコン」のファンなのか、最初に登場する鎧武者の映像は「鬼武者」の完全パクリですし、ドラゴンも「モンスターハンター」を観ている様だった。(私は大好きなんですが)
激しいヴァイオレンスとアクションを得意としている監督が、本当に作りたかった映画を好き勝手にやりたい放題で作ったという感がある作品で、好き嫌いは大きく分かれると思いますが、私は大画面のスクリーンで観ておいて良かったと思える映画でした。
但し、心理的な残酷さがある映画なので、ラストの結末は不快な思いで劇場を後にしなければならない人がいるかもしれません。

元殺し屋のボス「ジャン・レノ」が足を洗ったにも拘らず、元の仲間から全身に22発の銃弾を浴びながらも奇跡的に一命を取り留めるというオープニングから始まる本作は、キャッチコピーにもあるように「レオン(1994)」から17年目の作品で、久々に殺し屋「ジャン・レノ」の姿が懐かしく、彼のファンなら絶対に押さえておきたい1本でした。
あらすじは、シャルリ(ジャン・レノ)は、かつてマルセイユの街を支配するマフィアのボスだったがは、今は愛する家族と平穏な日々を送っていた。
しかし、何者等から突然の銃撃で身体に銃弾を浴び生死をさまようが、奇跡的に一命を取り留める。
引退後も彼を慕う3人の仲間達が犯人を突き止めるが、犯人は昔に固い友情を誓い合った幼なじみだったと知ると報復の連鎖を嫌って復讐に乗り出す仲間達を制止する。
しかし、その選択が仲間達の死につながり、更に愛する家族を危険にさらし、息子までもが誘拐されてしまうと、遂にブチ切れて壮絶な復讐を繰り広げるといった、お決まりパターンのクライム・アクションでした。
監督は「ぼくセザール 10歳半 1m39cm(2003)」の「リシャール・ベリ」で、彼の作品は初めての鑑賞でしたが、中々面白くて良かったのに上映されてる劇場が少なくパンフレットも販売されていない事には納得がいかず、残念な思いで劇場を後にしました。
(この作品の劇場用パンフレットは販売されておりません)

先ず、驚かされるのが「クリスチャン・ベイル」の容姿の豹変振りだが「ダークナイト(2008)」や「ターミネーター4(2009)」の主役を演じた時の面影は全くといっていいほどなかった。
この作品は実在のボクサー「ミッキー・ウォード」の半生を描いた伝記もので、主人公「マーク・ウォールバーグ」の兄貴役で出演していたのだが、完全に主役を喰ってしまうほどの存在感があった。
流石に2010年アカデミー賞の助演男優賞に選ばれるだけの演技は納得するしかない事に加えて、もう一人の助演女優賞になった母親役の「メリッサ・レオ」も体当たりの演技は非常に印象に残った。
本作は更に主人公の恋人役で助演女優賞の候補にも挙がっていた「エイミー・アダムス」もいて演技質の高い作品にもなっている。
この映画のテーマは何だったのだろう?と観終わってから改めて考えてみた。
大好きな兄貴がボクシングの世界へ導いてくれたが、大きな可能性を手にするには、麻薬に溺れた兄と縁を切るしかないという葛藤を描いた兄弟愛なのか?
女系家族で皆を指揮する母親と、唯一理解を示してくれる父親や恋人との狭間で揺れる家族愛なのか?
極悪な環境の中から抜け出したいのに抜け出せないというジレンマが伝わってくるほど非常に巧く描かれている。
何れにせよアメリカ映画らしいテーマで、最後はスポ根らしくボクシングの試合の映像は迫力があり見応えもあった。
過去のボクシングをテーマとした作品と比べても決して劣ってはいないので劇場での鑑賞をおススメします。

2010年アカデミー賞候補の10部門にノミネートされながらも結局1部門も受賞出来なかった本作でしたが、私的には「英国王のスピーチ(2010)」よりも楽しめました。
「ジョエル・コーエン」「イーサン・コーエン」による兄弟監督映画は2007年のアカデミー賞作品「ノーカントリー(2007)」が直ぐに頭に浮かび、物語に難解な部分があるのでは?と危惧していました。
しかし「ジョン・ウェイン」が「勇気ある追跡(1969)」で、一度映画化していた「チャールズ・ポーティス」原作作品の再映画化でしたのでストレートに入っていけました。
物語は、父を殺した犯人への復讐を誓った14歳の少女の過酷な追跡を、素晴らしい映像で描いています。
西部劇でありながら、あまり西部劇らしく感じなかったのは追いかける14歳の少女マティ「ヘイリー・スタインフェルド」が映画初出演にも拘らずアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされるほど好演、「少女と西部劇」という図式が成り立たなかったからかもしれません。
主演は「ジェフ・ブリッジス」共演は最近特にスクリーンで顔をよく見る「マット・デイモン」、そして「ウォール・ストリート(2010)」の敵役が似合っていた「ジョシュ・ブローリン」。
嬉しかったのは「プライベート・ライアン(1998)」「ワンス・アンド・フォーエバー(2002)」「父親たちの星条旗(2006)」等の戦争映画で心に残る演技をしていた「バリー・ペッパー」も共演していたことです。
コーエン兄弟の作品って結構考えさせられる作品が多く、ラストは???って個所があるのですが、本作もラストは25年後にいきなり飛んでしまっています。
この内容が、この作品のラストにふさわしいかどうかは・・・わかりません。
2010年アカデミー賞候補の10部門にノミネートされながらも結局1部門も受賞出来なかった本作でしたが、私的には「英国王のスピーチ(2010)」よりも楽しめました。
「ジョエル・コーエン」「イーサン・コーエン」による兄弟監督映画は2007年のアカデミー賞作品「ノーカントリー(2007)」が直ぐに頭に浮かび、物語に難解な部分があるのでは?と危惧していました。
しかし「ジョン・ウェイン」が「勇気ある追跡(1969)」で、一度映画化していた「チャールズ・ポーティス」原作作品の再映画化でしたのでストレートに入っていけました。
物語は、父を殺した犯人への復讐を誓った14歳の少女の過酷な追跡を、素晴らしい映像で描いています。
西部劇でありながら、あまり西部劇らしく感じなかったのは追いかける14歳の少女マティ「ヘイリー・スタインフェルド」が映画初出演にも拘らずアカデミー賞の助演女優賞にノミネートされるほど好演、「少女と西部劇」という図式が成り立たなかったからかもしれません。
主演は「ジェフ・ブリッジス」共演は最近特にスクリーンで顔をよく見る「マット・デイモン」、そして「ウォール・ストリート(2010)」の敵役が似合っていた「ジョシュ・ブローリン」。
嬉しかったのは「プライベート・ライアン(1998)」「ワンス・アンド・フォーエバー(2002)」「父親たちの星条旗(2006)」等の戦争映画で心に残る演技をしていた「バリー・ペッパー」も共演していたことです。
コーエン兄弟の作品って結構考えさせられる作品が多く、ラストは???って個所があるのですが、本作もラストは25年後にいきなり飛んでしまっています。
この内容が、この作品のラストにふさわしいかどうかは・・・わかりません。

新鋭「フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク」監督は、本作が「善き人のためのソナタ(2006)」に続く2作目の監督・脚本作品になり、2大豪華俳優を起用しての大作だが、何を期待して鑑賞するかによって評価も大きく変わるだろう作品になっています。
監督は1作目の評価が良かったが、まだまだ若くこれだけのスターの持ち味をどう生かして作品を面白く魅せるかは未だ未知数ということを念頭に入れて鑑賞しました。
ただ前作のファンが、今作のファンとは絶対同じにはならないほど作品のジャンルが違うので逆に楽しみでもあります。
本作のジャンルは、ロマンティック・ミステリーかサスペンス・ミステリーに該当するのだろうが、私はコメディ色が強く感じられミステリーな部分は感じられなかった。
というのは、前半で恐らくオチはこれだろうという謎解き部分が判ってしまい、ラストのサプライズがなかったからだ。
勘の良い人なら恐らく判ってしまうだろう物語の流れは、古いタイプのサスペンス映画にあるパターンだが一流の俳優が演じると古臭さは感じさせない。
ひとり旅のアメリカ人フランク「ジョニー・デップ」はイタリアのベニスへ向かう列車の中で妖艶な美女エリーズ「アンジェリーナ・ジョリー」と知り合い魅了される。
しかし、エリーズの行動は逐一警察に監視されており、ある重要人物がエリーズと接触する機会を待っていたのだが、エリーズはニセの男と接触することで捜査の攪乱を狙っていたという展開で物語りは進んでいく。
何を期待して鑑賞するかだが、ミステリーの部分は直ぐに謎解きが出来てしまうので、ここは2人の演技を堪能してベニスの風景を楽しめば満足出来る。
この映画を観れば絶対に一度はベニスに行ってみたいと思うほど素晴らしく、正に水の都と呼ぶに相応しい街でした。
久しぶりの007「ティモシー・ダルトン」も懐かしかったし、「ダ・ヴィンチ・コード(2006)」で悪役シラスを演じてた「ポール・ベタニー」が主任警部で振り回されるシーンは印象に残ってしまった。
この作品は「ソフィー・マルソー」主演で日本未公開のフランス映画「アントニー・ジマー(2005)」のリメイクでDVDも発売されており機会があれば見比べてみたい。

2010年アカデミー賞の「作品賞」「主演男優賞」「監督賞」「脚本賞」の4部門を受賞した本作は、TVのCMで云ってる「あなたも必ず涙する!」は嘘です。
と、いうのは私の感想ですが涙腺が緩むシーンはありませんが、伝記ドラマの良い映画だったと思います。
監督は殆ど無名の「トム・フーパー」ですが、見事にアカデミー「監督賞」を獲得し今後の作品が楽しみになりました。
英国の国王ジョージ6世「コリン・ファース」と妻エリザベス「ヘレナ・ボナム=カーター」、国王の吃音症の為にスピーチ・セラピストとして雇われたライオネル・ローグ「ジェフリー・ラッシュ」この3人の演技を観るだけでも値打ちある作品です。
英国王室の家系は私なんぞの知るところではなく全く知りませんでしたが、ジョージ6世が次男であり、父親のジョージ5世の死後、長男のエドワード8世「ガイ・ピアース」が国王を継ぎ、バツ2の後家と結婚する為に退位したなんて歴史には凄く驚かされました。
この話は「王冠を賭けた恋―ウインザー公爵夫人の華麗な人生」なんて本も出版されてるくらいですから有名だったのですね。。。
本作をアカデミー賞の最有力候補といわれていた「ソーシャル・ネットワーク」と比べてみると面白いことに気付きます。
「ソーシャル・ネットワーク」は会話の内容が多く、上映時間を120分に収める為に台詞をカットしないでテープを早送りしてまで台詞を詰め込んだ映画だったのに対し、本作は吃音の障害(禁句ですが、いわゆる「どもり」)を持つ国王の演技が中心となっており、観ている側がハラハラするほどの作品でしたが、互いに「喋り」というテーマで相反していた訳で面白いなぁと感じました。
作品の華やかさや物語の起伏には乏しいのですが、良く練られた脚本と演技が秀逸だったので劇場鑑賞する価値は十分にあります。

「クリント・イーストウッド」が「グラン・トリノ(2008)」「インビクタス/負けざる者たち(2009)」に続いて監督・製作を手がけた作品なので期待して劇場へ脚を運びました。しかも製作総指揮は「硫黄島からの手紙(2006)」以来となる「スティーヴン・スピルバーグ」とタッグを組んでいるとなれば尚更です。
ただ、死後の世界をテーマにした映画で、最近では「きみがくれた未来(2010)」「ラブリーボーン(2009)」と2本観ていますが、どちらも私には物足りないと感じただけに一抹の不安もあり、結果は・・・
まず初っ端からパリのジャーナリストであるマリー(セシル・ドゥ・フランス)が、東南アジアで津波に襲われるシーンで度肝を抜かれ圧倒されます。
怖いくらいにリアルで、自分がまるで津波に襲われたかのような錯覚に陥るほどリアリティがありました。
で、場面は変わってサンフランシスコに移り、かつて霊能者として活躍したジョージ(マット・デイモン)は、その能力を封印して工場で働いていたが、好意を寄せていた女性にせがまれ能力を使ってしまい、逆に関係は崩壊してしまいます。
もう一人の軸となるロンドンに暮らす双子の少年のジェイソン(フランキー・マクラレン)とマーカス(ジョージ・マクラレン)は、突然の交通事故で兄ジェイソンがこの世を去ってしまい、この3人の物語が淡々と交互に展開していくのだが、特に冒頭の津波シーン以外は盛り上がりがなく、最後のオチは賛否両論になると思います。
イーストウッドの作品としては前作のインビクタスが良かっただけに少々残念だったが、期待しないでじっくりと鑑賞すれば、本作は死後の世界に重点を置いているのではなく、今を生きる3人の苦悩と希望を描いてることが判ります。
イーストウッドらしいカット割りは随所に見られ、皆が知りたいと思う・・・例えば料理学校でジョージが出会う女性と父親の関係を本編では一切描かないで想像させたり、出会ってからラストまでが非常に短いマリーとジョージのその後は、想像でしか判らない。
自由に連想して下さいの描写が多いのは、イーストウッド監督の作品らしさが出ていたし、音楽も彼が担当していてエンディング曲のチョイスはベストだった。
癒しを求める人にはおススメ出来る作品です。

久しぶりに観た日本人監督の戦争映画は、太平洋戦争末期のサイパン島で起きた事実を淡々と物語る作品で、史実に基づく原作の映画化は戦闘シーンはあるものの捕虜収容所に簡単に侵入出来てしまうなどリアリティに欠けてても仕方がないと感じさせられる作品だった。
原作者「ドン・ジョーンズ」は敵として戦った元アメリカ兵で、私は彼の書いた『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』は未読だが、恐らく米国側から見た日本人の精神や直情さを描いたものではないかと思われるが、本作の「平山秀幸」監督は主人公の大場栄大尉を決して英雄として描いてはいないし、一人の人間として成すべきことを成した人として描いている。
戦争映画として観るには物足りなさを感じるが、「日本人はなぜ自殺するのか?」という米国司令官の問いに対する答えとして、日本を知る米国大尉は将棋の駒に例えた説明で
「チェスの駒は色が白黒別れていて敵味方が混同しないが、将棋の駒は敵・味方が同じ形をしていて、その向きだけで相手を判別する。例え敵の駒でも、向きが変わるだけで味方の駒となり、敵から取った駒は自分の駒として利用する事が出来る。日本人もこれと同じだが、日本人は主君(天皇)に忠誠を誓うので、昨日まで敵であっても、一旦降伏したなら新たな主君として忠誠を誓わなければならず、元の主君に刃向う訳にはいかないので降伏する前に自殺するのだ。」
という会話には妙に納得させられた。
ただ、邦題の“フォックスと呼ばれた男”という割には素早さや狡猾さは感じられず、この辺りが映画としての面白さを軽減しているのだろう。
この作品は、8割が日本側からの軍人や民間人を描いているので、もう少し米国側からの視点で彼らの感情も描いた方が良かったと感じる作品だった。
主演の「竹野内豊」は少しぎこちない滑舌だったが、逆にリアルに感じてしまったのは、演技としての滑舌だったのだろう。
戦闘シーンのリアルさや残虐性は「プライベート・ライアン(1998)」や「シン・レッド・ライン(1998)」には遠く及びませんが、これはこれで日本人なら観ておいても良い作品なのではないかと思います。

主演も兼ねながら2作目の監督作品として、力の入れ具合が判る「ベン・アフレック」の犯罪ドラマで、思ったより出来が良くて面白かった。
物語は、全米ボストンのチャールズタウンという屈指の強盗多発地区で生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)は、幼なじみと一緒に銀行強盗を繰り返していた。
いつも用意周到な準備で鮮やかに仕事をやり遂げてきた彼らだったが、今回の強盗の際にやむを得ず一時的に銀行の支店長であるクレア(レベッカ・ホール)を人質を取って逃走を図ってしまう。
しかし、クレアは同じ街の住人であり、自分たちの正体がバレルかもしれないという不安から探りを入れる為に偶然を装い彼女に近づくダグだったが、不覚にも恋に落ちてしまう。
一方、FBI捜査官フローリー(ジョン・ハム)の追及がダグ達へと迫る中で、足を洗ってクレアと新たな人生に踏み出したいと考え始めるが、簡単には足が洗えず仕方なし最後の仕事に取り掛かる。。。
秀逸だったのは、ベンの幼馴染で強盗仲間「ジェレミー・レナー」で、今回の演技は鬼気迫る迫力があり凄かったのと、ヤク中の荒んだシングルマザー役でベンのことが好きな「ブレイク・ライヴリー」も色気があり好演でした。
先月に亡くなり本作が遺作となった、強盗を手配し犯罪を仕切る花屋の店主「ピート・ポスルスウェイト」が語る、ベンの母親の死の真相を聞かせる場面は、最後の作品にふさわしい憎たらしさで見事でした。
先の読めないストーリーで上映時間125分もダレル事なく緊張の連続で、おススメ作品です。

私は不確かだが、原作の13~14巻以降は読んでいないので(現在30巻まで発売中)殆ど本作の最後と同じくらいだったと思います。
何故読まなくなったのかというと、単に面白くなくなってきたからですが、友人の話によるとここからが面白くなるそうで、そんな風に聞いてしまうと映画も原作も観たくなってしまうのが私の悪い癖なのです。
という事で、過激なバイオレンス描写が特徴の人気漫画家「奥浩哉」の同名マンガを、スクリーンにどのように反映さすのか興味を持って鑑賞してきました。
2部作として製作されており本作はその前編となりますが、ここまでは思ったよりも原作に忠実に映画化されていました。
青年週刊誌に連載されているマンガですので、もっと正確に映画化するとグロテスクなシーンやエロティックな場面も入れなければなりません。
そうなると万人が観れないような映画になるので、この程度が妥当なんだったと思います。(これでも結構グロいシーンもありますが・・・)
さて、途中まででも原作読んでる私は普通に鑑賞出来ましたが、未読の人が鑑賞した場合はどうだったんでしょうか?
そもそも始めて原作読んだ時から感じていましたが、「何故?・何故?・何故?」が殆どのマンガですから、未読の人たちはきっと「???」が連発してたんじゃあないかなと思います。
前編だけ観ていると深く考える人には不向きの作品ですが、この謎が後編へと誘う為のシナリオなら素晴らしいと思う。
「夏菜」の裸が話題になっているようですが、「二宮和也」と演技が光っていた「松山ケンイチ」のコンビで、スカッ!とした納得出来る後編のシナリオに期待したいです。

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